大学生の食生活の主体的改善を目指した健康教育方法開発について示唆を得ることを目的として、ソーシャルメディアを活用した5日間の食生活記録の作成および相互意見交換を実施した。食事記録作成を経て、対象者40名(分析対象者38名)の食生活について考える頻度は増加(1か月後に漸減)し、食生活に関する自己評価は低下(1か月後に漸増)した。自己の食生活の長所と課題に関する自由記述は具体的かつ詳細な記述内容に変化した。また、対象者全員が楽しみながら自己の食生活の課題を発見し、多くの対象者が対象者間のエンパワメントを経験していた。以上の結果から当該方法が大学生の食生活改善に一定の役割を果たす可能性が示唆された。
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