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1985 年度 実績報告書

4m短ミリ波望遠鏡による暗黒星雲の観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 58420004
研究機関名古屋大学

研究代表者

河鰭 公昭  名古屋大学, 理, 教授 (60022513)

キーワード星間分子 / 電波天文学 / 星の生成
研究概要

一酸化炭素(CO)分子のJ=1-0回転スペクトル(波長2.6ミリメートル)を用いて、タの生成領域の広範なサーベイ観測を行なった。昭和60年11月より61年3月にかけて約2万6千点のスペクトルを得て、次の知見を得た。
(1)合計5個の新しい双極分子流天体を発見した。L1641で2個,他の3個はρOph,S140,NGC2071にある。これらのうちの角サイズの大きな2個(ρOph,NGC2071)については4m望遠鏡で分布を明らかにし、他の3個についてはNROの45m望遠鏡で分布を調べた。また、4個は赤外線天文衛星(アイラス)によって発見された赤外線源を伴なっており、3個については高密度分子雲コアの存在が見出された。これらの天体の持つ天文学的意味について検討をすすめている。
(2)CO,【^(13)CO】による観測で多くの未発見の分子雲,分子雲コアを検出した。これらのデータは未だ解析の途中であり、最終的なまとめには、約6ヶ月を要するものと思われる。観測した領域はオリオンの南北分子雲複合体、いっかくじゅう座,おおいぬ座,ペルセウス座,ケフェウス座,おうし座,そしてへびつかい座にわたっており、100平方度以上をカバーした。このような広範な星の生成領域のCOサーベイはこれまでに例がない。
(3)オリオン大星雲の周辺約30分角以内の領域で少なくとも3ヶ所で、速度幅10km/s-15km/sの高速度分子ガスの存在を発見した。これらの高速度ガスは、明らかにガスの質量によって重力的に束縛されておらず、何らかの活動的現象を反映しているものと考えられる。H【II】領域の膨張,SNR,分子流天体などの可能性を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Astron.Astrophys.151-1. (1985)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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