研究分担者 |
山崎 敏光 東京大学, 原子核研究所, 教授 (80011500)
江尻 宏泰 大阪大学, 理学部, 教授 (80013374)
竹腰 秀邦 京都大学, 化学研究所, 教授 (90093260)
小林 晨作 京都大学, 理学部, 教授 (80013465)
三宅 弘三 京都大学, 理学部, 教授 (60025260)
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研究概要 |
本年は昨年にひきつづき大強度陽子ライナック,陽子シンクロトロンの設計,検討を行うとともに、それを用いることによって発生する二次粒子、特にΠ中間子,K中間子,ミュウオン,中性子,反陽子,ニュートリノ等によって出来る素粒子原子核物理,物性科学,医学等の学際的研究について具体的な調査検討を行った。 陽子ライナックに関してはRFQ,アルバレ型,ディスクアンドワッシヤー型ライナックについてそれぞれ研究調査を行い、そのパラメターの最適値を求めた。 陽子シンクロトロンについては東大原子核研究所を中心として進められている大型ハドロン計画と協力して検討を進め、上記二次粒子の発生に最もよい加速器の設計を行った。特にコンプレッサー・リングと、ブースター・シンクロトロンの利害得失,ストレッチャー・リングによる連続ビーム発生法等についての調査を行った。 これらの成果の一部は「大強度陽子加速器による学際シンポジウム」の報告書にもまとめられた。大強度陽子加速器による学際的研究については、それぞれの分野別に、重要性を調べると共に、具体的プランを策定した。二次中性子ビームを用いる研究は高エネルギー物理研のブースターシンクロトロンを用いて進められ、偏極中性子によるパリティ非保存の実験や、高分子の構造研究に大きな成果をあげた。 又シンチレーション・フアイバーによる散乱粒子飛跡検出装置の開発を行い、大強度加速器における希現象の発見に有用である事が確認された。陽子,中間子によるガン治療についてはその実行計画について討論した。これらは成果報告書にまとめられる。
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