研究課題/領域番号 |
60301085
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
滝沢 菊太郎 名大, 経済学部, 教授 (30022445)
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研究分担者 |
山田 基成 名古屋大学, 経済学部, 講師 (10158222)
古川 浩一 東京工業大学, 工学部, 教授 (20016455)
小川 英次 名古屋大学, 経済学部, 教授 (00022450)
磯部 浩一 放送大学, 教授 (50062071)
小林 靖雄 放送大学, 副学長 (00016213)
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キーワード | 先端技術 / 中小企業 / テクノポリス / 高度情報化 |
研究概要 |
昭和61年度は、研究分担者全員による研究会ならびに視察調査を合計7回にわたって実施した。 この研究会(視察調査)では、昨年度に引き続いて北海道(旭川市)や四国(香川県高松市・他)といった地方の先進的中小企業の実態を調査して、地域経済における中小企業の果たしている役割や、これらの企業に対する国や地方自治体等の行政機関や試験研究機関の支援のあり方についての究明を深めた。 他方、同時に都市部(神奈川県横浜市)の先進的中小企業についても調査し、地方企業との相違点の分析を試みた。その結果、先端技術とはいっても立地条件に応じて技術の内容にかなりの相違がみられ、立地に適した先端技術の分類・整理ができるかもしれないことが示唆された。 また、各研究分担者は各自に与えられたテーマに関連して、統計資料や文献に基づいて、あるいは個別に実態調査に出かけ、昨年度の研究成果に新たな知見を加え、その成果を中間報告として研究会にて報告した。とりわけその中でも、今年度は「製造業における情報化」に焦点をあて、3名の研究分担者がこのテーマについて報告し、全員でこの問題の焦中討議を実施した。その結果、親企業と下請企業との間のオンライン化や生産現場における自動化の進展に関して、現状の把握と問題点等について共通の理解を深めることができた。 この2年間の調査で、北海道から九州までの各地の様々なタイプの先進的中小企業の実態をみることができ、これらの成果は最終年度の研究のとりまとめに大いに役立つと考えられる。
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