研究課題/領域番号 |
60304097
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡崎 恒子 名大, 理学部, 教授 (10022584)
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研究分担者 |
有賀 寛芳 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20143505)
瀬野 悍二 埼玉県立がんセンター研究所, 部長 (30076989)
山口 和男 金沢大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (00019879)
平賀 壮太 熊本大学, 医学部, 教授 (40027321)
吉川 寛 大阪大学, 医学部, 教授 (70019876)
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キーワード | 複製開始機構 / Rep蛋白 / 繰返し配列 / ori DNA |
研究概要 |
ミニF: E蛋白に依存するori-2 in vitro複製系の構築(松原)、ori-2in vivo複製 へのdnaA遺伝子の関与(永田)、ローリングサークル型複製を行わせる大腸菌変異株の分離(平賀)が行われた。 pSC101:in vitroでRep蛋白は先ず自己プロモーター領域及びori内反復配列の末端配列に結合し、より高濃度で複製に必須なori領域反複配列に結合することが示された。コピー変異株の産生するRep蛋白では自己遺伝子発現抑制能が低下していた(山口)。 R6K:最小ori領域内にプロモーター活性が存在し、π蛋白が転写を阻害する(犬塚)。 ColE2,E3:Rep蛋白の合成はmRNAとRNAIとの相互作用によって翻訳段階で負に制御される。Rep蛋白に依存するin vitro複製系を用いて宿主因子が解析された(伊藤)。 大腸菌:未知の複製制御因子を発見する目的で分離されたdnats株の1つはdnaKに変異が存在した(榊原)。in vitro複製系に対する阻害因子が高度に精製された(安田)。開始反応に要求される転写物を決定する目的で、色々なin vitro条件下での転写産物が解析された(岡崎)。oriHが組換のホットスポットであることが判明した(堀内)。枯草菌:複製起点領域に存在するDNA遺伝子群やdnaA boxの機能が解析された。又DnaB遺伝子オペロンが解析された(吉川)。 哺乳動物:マウスとヒト染色体からc-myc蛋白に依存して自律増殖するDNA断片がクローン化された(有賀)。c-mycの発現は自己蛋白で調節される(有賀)。ヒトチミジル酸合成酵素は、mRNAの5′側に存在するステム・ループ構造によって翻訳レベル合成が制御されている。(瀬野)。 カリフラワーモザイクウィルス:DNA複製への逆転写過程の関与が示され、逆転写酵素の活性化にプロセッシングが関与することが示唆された(池田)。
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