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1986 年度 実績報告書

各種脳病巣の修復-治癒過程のメカニズムに関する病態細胞生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 60440046
研究機関新潟大学

研究代表者

生田 房弘  新大, 脳研究所, 教授 (20018592)

研究分担者 山崎 一徳  新潟大学, 脳研究所, 助手 (60115087)
小柳 清光  新潟大学, 脳研究所, 助手 (00134958)
武田 茂樹  新潟大学, 脳研究所, 助手 (90134957)
吉田 泰二  新潟大学, 脳研究所, 助手 (70126465)
大浜 栄作  新潟大学, 脳研究所, 助教授 (50018892)
キーワード脳浮腫 / 病巣修復 / 浮腫液 / グリア細胞 / アストロサイトの分裂 / 胎仔発生 / 血管新生 / 反応性血管
研究概要

脳神経組織が変性に陥った後、病巣は如何にして最小の機能喪失をもって修復されるか、その修復機序を明らかにすることを目標とし、昭和60年当初から、以下の項目が計画され、進められてきた。即ち、1.虚血性,中毒性,外傷性等,各種脳病巣の修復機序の比較。2.胎仔脳とその病巣の検討。3.細胞外浮腫液等の酵素抗体法。4.病巣内における新生血管の検討。5.病巣電顕。6.胎仔脳の動的観察。7.浮腫液と反応細胞の関連。8.アストロサイトの細胞分裂。9.浮腫液の性状。10.頭蓋内圧。11.髄液の産生循環吸収。上記各項目はそれぞれ同時的に進められているが,昭和61年度は特に1.虚血性脳病巣等を比較し、浮腫液の出現は単位面積当りの神経細胞壊死が強烈な程早期に出現するのを認めた。2.正常胎仔脳血管の新生について。A.神経管形成の初期に脳血管は脳表に限局し、神経細胞が形成されると同時に実質内に出現する。B.胎生のごく早期には、有窓血管が認められた。これは中枢神経系血管も初めは他臓器血管と同一で後に、その特異性を発現することを示している。病巣内血管の解析に重要と考えられた。4項:脳病巣内新生血管の観察。A.実験的脳梗塞における反応性血管新生像も体積における血管新生様式と類似構造が観察された。こうした病的状態における病変内血管には超徴構造の上からも、有窓血管がやはり形成されていた。病巣内新生血管の解決は 脳発生時の血管新生を明確にさせる事が不可欠に重要と考えられた。11項:髄液の産生について、ラット脈絡叢の形成機序を細胞分裂部位との関連で検討し、神経管より上皮に移行する起始部で常に分裂増生されていること等を明らかにした。脈絡叢上皮腫の発生,その他に重要な点と考えられた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] F.Ikuta;Y.Yoshida;S.Takeda;K.Oyanagi;E.Ohama: X International Congress of Neuropathology.Stockholm Sep.1986. Abst.52 (1986)

  • [文献書誌] Y.Yoshida;F.Ikuta;M.Yamada: X International Congress of Neuropathology.Stockholm Sep.1986. Abst.416 (1986)

  • [文献書誌] K.Oyanagi;Y.Yoshida;F.Ikuta: Virchow Archiv A. 408. 347-349 (1986)

  • [文献書誌] 小柳清光,吉田泰二,生田房弘: 脳と神経. (1987)

  • [文献書誌] Y.Yoshida;M.Yamada;K.Wakabayashi;F.Ikuta: Biomedical Research.

  • [文献書誌] 吉田泰二,山田光則,若林孝一,小柳清光,生田房弘: 脳と神経.

  • [文献書誌] Y,Yoshida;F.Ikuta: "ed:ILSI monograph on pathology of laboratory animals Nervous system;Microvasculature in experimental glioma and developing brain,rat" Springer-Verlag,New York, (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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