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1986 年度 実績報告書

パターン認知判断の変換構造説

研究課題

研究課題/領域番号 60450009
研究機関北海道大学

研究代表者

今井 四郎  北海道大学, 文学部, 教授 (70000586)

研究分担者 須藤 昇  北海道大学, 文学部, 助手 (40154611)
伊藤 進  北海道教育大学, 札幌分校・教育学部, 助教授 (00107228)
相場 覚  北海道大学, 文学部, 教授 (40000559)
キーワード変換構造説 / 認知判断 / パターン認知 / 順序保存 / 類似性 / 良さ / 組合せパターン / 群論的認知論
研究概要

提示時間の効果、パターン認知判断について、単純なドットパターンを用いて実験を行った。その結果、50msecの提示で十分パターン認知がなされ、堤示時間制限のない場合になされた結果と変らないことが明らかにされた。従って、この限りにおいては、提示時間を変数として変換構造説に導入する必要はないようである。
局所的構造の認知、単純な組合せパターンを用いて、パターンの良さ(判断)を評定する実験を行った。その結果、良さの認定値は、全体的および局所的な変換構造に依存することが明らかになった、このことは、パターンの全体的および局所的変換構造が、ともに認知されることを意味する。
順序保存性の検討、類似性判断については順序保存の仮説が実験的に検証され、順序保存の法則として提出された。良さ判断の場合には検証のためのパターン刺激を作ることが困難である。我々は、組合わせパターンにより、不十分ながらも仮説の実験的検証を試みた。その結果、実験的に支持される傾向を見出した。
変換構造説の群論的定式化、最近、変換構造説を群論の概念を用いて表現する可能性を見出した。更に、このことを考えてみると、人という認知系はその中に変換の群論的情報処理を行う下位認知系を含むという発想に至る。今後、この考えを発展させて行きたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 今井四郎: 日本心理学会第50回大会発表論文集. 224 (1986)

  • [文献書誌] 伊藤進: Japanese Psychological Research.

  • [文献書誌] 伊藤進: 日本心理学会第50回大会発表論文集. 223 (1986)

  • [文献書誌] 今井四郎: 北海道心理学研究. (1986)

  • [文献書誌] 今井四郎: "心理学モノグラフ.パターン認知の変換構造説" 東京大学出版会, 153 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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