北海道における3500あまりの神社についての定量分析および北海道幕別町における現地調査をとおして次のような知見を得た。 1.北海道においては部落単位の小さな神社(かつては「無願神社」とよばれ、現在でも法人化されていないものが多い)の占める割合が高い。 2.北海道においては部落神社は、北海道開拓の初期から戦前にかけて、村民の統合の機能をかなり強く果たしてきた。 3.現在においても部落神社は村落統合のシンボルとしての機能を果たしているが、その程度は部落の発展の経緯、神社の創建事情なかんずく氏子総代の熱意の有無に大きくかかっている。
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