研究課題/領域番号 |
60480256
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
磯部 寛 岩手医大, 教養部, 教授 (70048221)
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研究分担者 |
藤山 敏明 岩手医科大学, 教養部物理, 助手 (20173479)
佐藤 早苗 岩手医科大学, 教養部物理, 助手 (50154050)
佐藤 英一 岩手医科大学, 教養部物理, 講師 (90154038)
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キーワード | フラッシュX線 / 電界放出型X線管 / 小型高出力,高出力連続照射 / 高時間分解能 / ストロボ画像 / スペクトルコントロール / エネルギーサブトラクション |
研究概要 |
昭和61年度文部省科学研究費補助金と当物理学教室の教室研究費をもとに研究計画記載の各種設備品、消耗品を購入し、ほぼ予定通りに計画を遂行した。以下に研究経過を列記する。 1.特注の高電圧同軸ケーブル8本を並列に接続した低インピーダンス放電回路を有する単発型超高出力フラッシュX線装置を試作した。出力は最大で200mR at 1m/pulse、実効焦点径は0.2〜3.0mm、スペクトル分布が調整でき、フラッシュX線管は電動大型管球支持器により上下、回転される。 2.最高出力電圧(50〜200KV)の小型エネルギーパルサー3台をS【F_6】ガスを用いた高電圧大電力ガス整流管に接続し、単一のフラッシュX線管と結合した。これにより最小繰返し時間が100μs程度で、フォトンエネルギーが可変(タイムインターバルも可変)なフラッシュX線の3連続照射に成功した。 3.上述の連続照射型フラッシュX線装置に付属する小型高エネルギーのパルサーと試作した2タイプの小型高出力フラッシュX線管を接続した場合の電気的特性(管電流、X線出力波形)とX線撮影のための諸特性(X線出力、線質、実効焦点)を解析した。 4.直接方式とレーザー方式との2タイプのディレイスイッチと時間分解能1μs以下の光駆動型インパルススイッチングシステムの試作によりストロボX線画像と同等のDelayed Radiographを得た。これにより規則的な運動をする物体の力学的画像解折を試みた。 5.コンデンサー充電電圧およびフラッシュX線管の陽陰極インピーダンスの調整と、フラッシュX線の電極構造を変化させることにより、フラッシュX線スペクトル分布のエネルギー巾を調整することにある程度成功した。
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