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1986 年度 実績報告書

造血幹細胞に対する自己抗体に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 60480286
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

原 宏  兵庫医大, 医学部, 助教授 (00068454)

研究分担者 伊福 秀貴  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (10168487)
甲斐 俊朗  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (40104244)
神前 昌敏  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30098529)
キーワード造血幹細胞 / 自己抗体 / モノクローナル抗体 / 赤血球系腫瘍関連抗原 / 骨髄異増殖症
研究概要

本年度の研究もマウスモノクローナル抗体(RTF-8X)に関連する部分とヒトモノクローナル抗体産生hybridomaの作製に分けられる。
(1)RTF-8Xについて
慢性骨髄性白血病の赤芽球系急性転化症例に由来するK562細胞を抗原として作成したRTF-8Xは赤血球系腫瘍関連抗原を認識し、真性多血症あるいは急性赤白血病の赤芽球表面に結合する。本抗体を用いて、骨髄異増殖症(MDS)症例の赤芽球への結合をflow cytometryとABC法を用いて検討した。その結果、赤芽球比率の低い症例の多いMDSではflow cytometerを用いてRTF-8X陽性細胞を検出するのは困難であった。一方、ABC法では個々の赤芽球の観察が可能であり、本法がMDS症例の検討に適していることを示していた。そこで、MDSの5症例の骨髄細胞をABC法にて検討した所、3症例にRTF-8X陽性細胞を認めた。各症例における陽性率は80%から10%と大きな差があり、骨髄赤芽球に存在する形態異常とある程度、関連するようであった。
(2)ヒトハイブリドーマの作製
本態性血小板減少性紫斑病(ITP)患者より治療のために摘脾した脾細胞とヒト骨髄腫細胞に由来するHMY2株細胞との間で細胞融合を行ない、数回にわたり、10種前後のハイブリドーマを得たがクローニング中に抗体産生株は消失するためか、安定した抗血小板抗体産生株は得られていない。さらにヒトモノクローナル抗体作製へ向け努力中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Usuki;M.Kohsaki;K.Nagai;Y.Ohe;H.Hara: International Journal of Cell Cloning. 4. 447-463 (1986)

  • [文献書誌] 永井清保,大江与喜子,原宏,郡谷哲男,金丸昭久,桜井隆: 厚生省「特発性造血障害調査研究班昭和61年度研究業績報告書」.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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