• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

超流動液体ヘリウムの臨界速度と乱流

研究課題

研究課題/領域番号 60540225
研究機関名古屋大学

研究代表者

山田 一雄  名大, 理学部, 助教授 (10022542)

研究分担者 本田 勝也  名古屋大学, 工学部, 教務員 (50109302)
三宅 和正  名古屋大学, 理学部, 助手 (90109265)
黒田 義浩  名古屋大学, 理学部, 助教授 (60013504)
加野 泰  名古屋大学, 教養部, 教授 (60023561)
柏村 昌平  名古屋大学, 教養部, 教授 (80023563)
キーワード超流動 / 液体ヘリウム / 渦糸 / 乱流 / 臨界速度 / Couette-Taylar流 / ボーズ液体液体ヘリウム【^3He】
研究概要

(1)細管中の乱流では、そこに発生する渦系のランダムな運動の統計的な處理が必要となる。ブラウン運動の理論の一般化により、系統的理論の構成を実施することにより、今迄の現象的二流体力学の導出と、それに含まれる相互摩擦係数を決める因子の一つ、乱流の強度に対するVinenの方程式の導出を試みている。理論構成のわく組は明らかにされたが、そこに現れるFokker-Planck方程式の解を見出すことは今後の課題である。
(2)同軸二重円筒力の回転流-Couette-Taylas流-の安定性が調べられた。通常の流体と異なり、渦系に働く相互摩擦力、量子的張力、そして上下の壁からの力が考慮された二流体力学の線型安定性理論に基く。数値解析が実施されているが、パラメーターが多いため 時間がかかっている。近く結果が出る予定である。
(3)超流動【^3He】が円筒容器内にあるときの渦の織目構造が調べられ、プラナー相が実現する時には、渦芯のない円筒対象性をもつ構造が安定であることが巌密に示された。
(4)【^4He】のようなボーズ液体が、ゼオライト等の原子サイズの細孔を持つ制限された空間に配置されたときの流動性について、超流動転移温度の変化が調べられた。このような空間的制約が、ボーズ統計性を弱めることが具体的計算により確かめられた。さらにより定量的な結果をうる目的で、量子的ゆらぎの効果についての計算が進行中である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 三宅和正: Physica.

  • [文献書誌] 高木丈夫: Prog.Theor.Phys.

  • [文献書誌] 蓑口友紀: Prog.Theor.Phys.

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi