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1987 年度 研究成果報告書概要

ターンオフサイリスタの安全動作領域の数理解析

研究課題

研究課題/領域番号 60550193
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 電力工学
研究機関東京大学

研究代表者

田村 穰  東京大学, 工学部, 助手 (00011180)

研究分担者 正田 英介  東京大学, 工学部, 教授 (40010706)
研究期間 (年度) 1985 – 1987
キーワード電力用半導体デバイス / ターンオフサイリスタ / GTO / 静電誘導サイリスタ / スイッチング特性 / 数値計算 / 差分法
研究概要

電力用半導体デバイスとくに自己消弧形デバイスのスイッチング特性を数値解析する新しい手法を導くとともに, これらのデバイスの特性と素子構造の間の重要な関係を明らかにした.
計算手法の独創性は, (1)不均一・可変メッシュの導入, (2)2次元モデルによる擬3次元解析の実行の二つに要約される. ともに半導体素子のスイッチング時の内部状態の変化に対する考察から, 半導体素子の動作状態に対応し収束性が最も高いメッシュ構造と半導体内の位置が局限されると推定し不均一かつ可変のメッシュ構造を導入して解析することを行った. この結果計算時間は従来に比し, 約40-50%短縮することが可能になり, スーパーコンピュータの利用により, 合理的な計算費用の中でこのような解析手法が十分に設計支援に用いられることが示された. さらに3次元構造をもつデバイスであっても, 素子製造プロセスと設計上の制約から特定の時点の現象は特定の内部状態で一様であるという性質を用いて, 2次元モデルをこれらに局限して適用し, それらを過渡現象の進行に応じて切換えれば擬3次元解析が可能となる.
これらの手法は実際に静電誘導形サイリスタ(SITh)とアノード短絡形GTOに適用され, いくつかの実用上重要な知見がえられた. これらの中で代表的なものを列挙すれば
(1)SIThの埋込電極内へのキャリヤの浸透
(2)ターンオフデバイスのテイル期間およびテイル電流の大きさへのベース構造との依存性
(3)アノード短絡サイリスタでの短絡とライフタイムのトレードオフ

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] E.Masada;Y.Tobe;T.Nakajima;M.Tamura: EPE 2nd European Conference. 343-348 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 正田英介: 日本シミュレーション学会 第8回有限要素法シンポジウム. A. 1-10 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 正田英介,藤井竜也,佐藤真,中島達人: 電気学会 半導体電力変換研究会資料. SPC88-5. 43-52 (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] E.Masada;M.Tamura;T.Nakajima: PESC Conference. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] E.Masada,Y.Tobe,T.Nakajima,M.Tamura: "Numerical Analysis of Switching Processe in Tore-off Thyristors" EPE 2nd European Canference. 343-348 (1987)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] E.Masada,M.Tamura,T.Nakajima.: "Simulation of Switching Prosesses in Torn-off Thyristors" PESC Conference. (1988)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1989-03-30  

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