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1986 年度 実績報告書

光記録材料用機能性色素の開発

研究課題

研究課題/領域番号 60850158
研究機関大阪府立大学

研究代表者

北尾 悌次郎  阪府大, 工学部, 教授 (10081324)

研究分担者 絵所 壮太郎  日本電気(株), マイクロエレクトロニクス研究所, 部長
中澄 博行  大阪府立大学, 工学部応用化学, 助手 (00109878)
松岡 賢  大阪府立大学, 工学部応用化学, 助教授 (30081326)
キーワード光記録材料用色素 / 機能性色素 / 近赤外吸収色素 / キノン系1R色素 / 近赤外吸収ニッケル錯体色素 / フエノチアジンキノン系1R色素
研究概要

情報化時代に対応して記録方式がますます集積化されるにつれて、磁気記録方式に替って光記録方式が有望視されている。記録媒体としての無機系材料ではレーザー光に対する応答や感度の点で改良の余地があり、その毒性も懸念される。我々が開発している有機色素材料は近赤外光領域に強い吸収をもつため、光源として用いられるGaAlAs系半導体レーザ(780-830nm)光に対する応答速度が速く、感度が良好なため将来の汎用化と集積化に非常に好都合である。本研究では一連の近赤外吸収色素を合成し、その光記録材料特性を評価し、実用化についての試験を行うことを目的として研究を遂行し、以下の成果をあげた。
1.キノン系近赤外吸収色素の合成デザインをPPPMOを用いて行い、その結果を用いてテトラフルオロキニザリンや各種のハロゲノキノン類と2-アミノベンゼンチオールK塩との反応によって、各種の母体骨格をもつ一連のフエノチアジンキノン系1R色素を新規に合成した。これらの色素はいずれも近赤外光を強く吸収するので記録媒体として有望なことが判った。
2.同様の手法によって対応するフエノセレナジンキノン系1R色素を合成し、イオウ同族体との比較を行った。
3.インドナフトール系1R色素の合成デザインをもとにしてジシアノインドナフトール誘導体を合成し、そのスペクトル特性について検討した。
4.フエニレンジアミン2:1型ニッケル錯体は近赤外光を強く吸収することを見い出した。これら色素の光退色防止剤としての効果をシアニン系1R色素を用いて検討するとともに、それ自身の材料特性についても検討した。
以上の成果は学会誌9報(1985-1986)を通じて公表した。研究は既存設備とともに主要設備備品である高速液体クロマトグラフ(ポンプ)を用いて行った。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Sung Hoon Kim: Chemistry Express. 1. 129-132 (1986)

  • [文献書誌] Sung Hoon Kim: Dyes and Pigments. 7. 93-102 (1986)

  • [文献書誌] Masaru Matsuoka: J.Soc.Dyers and Colourists. 102. 134-136 (1986)

  • [文献書誌] Masaru Matsuoka: J.Soc.Dyers and Colourists. 102. 232-236 (1986)

  • [文献書誌] Koichi Takagi: Dyes and Pigments. 8. N .2 (1987)

  • [文献書誌] Sung Hoon Kim: Dyes and Pigments. 8. (1986)

  • [文献書誌] 北尾悌次郎,他: "色素ハンドブック" 講談社サイエンチィフィク, 567 (1986)

  • [文献書誌] 北尾悌次郎: "光エレクトロニクス材料マニュアル" オプトロニクス, 564 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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