研究分担者 |
兼松 顕 九州大学, 薬学部, 教授 (70023041)
北川 勲 大阪大学, 薬学部, 教授 (20028830)
金子 主税 東北大学, 薬学部, 教授 (40013833)
矢島 治明 京都大学, 薬学部, 教授 (00025678)
古賀 憲司 東京大学, 薬学部, 教授 (10012600)
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研究概要 |
(1)新構造を刷る生理活性物質の発見--(北川, 上田, 野副, 首藤, 小林, 池上, 金岡, 日野)--沖縄サンゴ礁域に生息する海綿動物や八放サンゴからアミノセスキテルペン類やオリゴペプチドラクトン類などの生物活性物質を得た. 生理活性の上で重要なシクロヌクレオシド, (-)-バルジシニン, フミトレモルジンB, イソカルバサイクリン等の合成研究を行ない類縁化合物をも含め新物質を探索した. アラキドン酸類のフッ素による化学修飾を行ない, ロイコトリエンの生理的役割に関するプローブとしての有用性を追求した. オピオイドレセプター, ナトリウムチャンネルの構造へのアプローチとして光親和性標識法とアフィニティクロマト法を選び, リガンド誘導体を合成した. 癌遺伝子の化学修飾と癌遺伝子の活性化との関係を分子レベルで追求した. (2)機能性物質合成のための選択的新反応の発見--(矢島, 兼松, 大野, 米光, 金子, 福本, 古賀, 大石, 阿知波, 冨士, 田村, 長尾, 小林)--生理活性ペプチドの精密合成のための新脱保護法, マクロッド合成のための新合成法を開発した. C-ヌクレオシド合成のため新しいジエノフィルを創製した. 活性型ビタミンDおよびその類縁化合物の合成研究を行なった. 不斉合成反応として不斉塩基や金属錯体触媒を開発し, また不斉脱プロトン化, 不斉アルドール反応を行ない, 広く光学活性天然物の合成に活用した. 生理活性ポリ環状芳香族化合物の合成研究では, 種々の複素環化合物の新合成手法を開拓した. キノンとクラウン化合物の機能を兼ね備えた化合物クラウン化キノン類の合成を行ない, その反応性を検討した. Symmetrizatian-asymmetrization conceptにもとづき対称化合物を酵素で加水分解しキラルなシントンを創製し, 光学活性天然物を合成した.
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