研究分担者 |
武田 定 大阪大学, 理学部, 助手 (00155011)
江口 太郎 大阪大学, 教養部, 助手 (50107083)
中村 亘男 大阪大学, 理学部, 助教授 (70028166)
勝部 幸輝 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (20032013)
村田 一郎 大阪大学, 理学部, 教授 (90028077)
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研究概要 |
核磁気共鳴装置:30〜50MHz領域におけるバルス共鳴装置を完成させた. また, 信号積算及びデータ解析のためのインターフェスとコンピュータソフトウエアも完成した. Doty社より購入したCP/MAS(交又分極/マジック角回転)測定用プローブについて,アダマンタン/KBr混合試料によりマジック角調整,インピーダンス調整を行い,アダマンタンのMASスペクトルの観測を行ない,パルス幅,試料回転速度,磁場の均一度などに関する基本的な測定条件を決定した. このプローブは非常に効率がよく,感度も十分高く,たとえばアダマンタン結品における^<13>Cスペクトルはマジック角回転速度約3KHzで,数10回の信号積算によってS/N比50以上の高分解能スペクトルが得られることが分わった. 現在はCP(交又分極)法による^<13>C信号の観測にかかっているが,^1Hを励起するための200MHzのラジオ波入力に伴る雑音が大きいため,これを除去するための作業にかかっている. プロトンの信号(200MHz)観測とT_1T(スピンー格子緩和時間)測定のためのゲート回路を設計,製作中である. また,低温(4.2K)で使えるクライオスタットの製作を行っている. ペタイン系強誘電性物質,金属水系化物について水素を重水系化したものについて30MHzで重水系共鳴の観測を試み,一部成功を収めているが,粉末試料で重水系の核四極結合定数が100KHzを超えるpnでは信号の検出が困難である. このため,プローブの調整,改造を引続き行っている.
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