研究課題/領域番号 |
61480160
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
奥村 康 順天堂大, 医学部, 教授 (50009700)
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研究分担者 |
八木田 秀雄 順天堂大学, 医学部, 助手 (30182306)
中内 啓光 順天堂大学, 医学部, 助手 (40175485)
熊谷 善博 順天堂大学, 医学部, 講師 (80175314)
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キーワード | CD8 / DNAクローニング / サプレッサーT細胞 / T細胞レセプター / T細胞機能分子 |
研究概要 |
免疫応答を調節したり、標的細胞を融解したりする能力を有するTリンパ球は、抗原と特異的に反応すると考えられるαβレセプター分子に加え、いくつか他の機能分子をその細胞膜表面に有している。そのうち、抑制性(サプレッサー)T細胞や細胞障害性(キラー)T細胞に特 なCD8と総称される機能分子は、免疫応答における細胞間相互作用や標的細胞との反応において、極めて重要な役割をしていることが知られている。我々は、このCD8をコードする遺伝子をマウスよりクローニングすることに成功し、その遺伝子解析を進めた結果、標的細胞のclassI抗原との反応レセプターとしての構造を持つ免疫グロブリン遺伝子と高い類似性を有することが判明した。一方抑制性T細胞のレセプター検索の方法としては、ハプテンに特異性を有するT細胞株(7C3)を用いて、この細胞株に特有の遺伝子をクローニングし、その遺伝子解析をおこなった。この遺伝子は、既知のαβγ鎖とは異なり遺伝子組み換えはおきないが、免疫グロブリン遺伝子と類似性をもつ抑制性T細胞の機能と関連した細胞膜上の分子を支配している可能性が示唆された 。
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