• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

抑制性T細胞抗原レセプターの構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 61480160
研究機関順天堂大学

研究代表者

奥村 康  順天堂大学, 医学部, 教授 (50009700)

研究分担者 八木田 秀雄  順天堂大学, 医学部 (30182306)
中内 啓光  順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (40175485)
熊谷 善博  順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (80175314)
キーワードCD2 / モノクローナル抗体 / トランスフェクション / LFA
研究概要

T細胞の機能分化が、どの様な機序によっておきるか、また機能分子発現のためにいかなる細胞分子が関与するかを知ることは、免疫系の発生分化とその調節機序を調べる上で極めて重要なことである。我々は、マウスのT細胞のリンパ球機能分子の解析を通じ、各種の機能を有するT細胞亜群の分子経路とその機能発現に至までの細胞内シグナル伝達機序を調べることを目的として研究を進めた。本年度は特にT細胞は初期分化に重要な役割を担っていると考えられる分子で、しかもT細胞が成熟し、ヘルパーやキラーとしての機能を発現する際T細胞レセプターに加えて必須の標的結合分子として知られているCD2に焦点をあて、実験モデルやヒトリンパ球と対照にCD2の果たす役割を解析した。ラットで既にクローニングされているプローブをもとにして、マウスのCD2遺伝子の単離同定を試み、マウスキラー細胞より得たライブラリーよりCD2遺伝子をクローニングすることに成功した。得られたCD2遺伝子を発現ベクターに組み込み、ラットの線維芽細胞株にトランスフェクタントさせてマウスCD2を発現している細胞株を樹立した。その細胞株を示標にしてラットの抗マウスCD2モノクローナル抗体作製に成功した。得られたモノクローナル抗体を用い、マウス脂児胸腺でのCD2の発現過程、また抗CD2のT細胞分化への影響を調べることに成功した。またヘルパーT細胞やキラーT細胞において、CD2が果たしている役割を、モノクローナル抗体とCD2遺伝子のトランスフェクションの実験系を組み合わせて解析することに成功した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shikai,Y.: Eur.j.Immunology. 18. 29-33 (1988)

  • [文献書誌] Yagita,H.: J, Immunology. 140. 1321-1326 (1988)

  • [文献書誌] Shinkai,Y.: Immunogenetics. 27. 288-292 (1988)

  • [文献書誌] Watanabe,N.: P.N.A.S.1988. 85. 4460-4462 (1988)

  • [文献書誌] Shinkai,Y.: Nature. 334. 525-527 (1988)

  • [文献書誌] Yagita,H.: Proc.Natl.Acad.Sci.86. 445-449 (1989)

URL: 

公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi