研究課題/領域番号 |
61480387
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
滝川 正春 阪大, 歯学部, 講師 (20112063)
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研究分担者 |
白井 栄二 大阪大学, 歯学部, 助手 (70171030)
鈴木 不二男 大阪大学, 歯学部, 教授 (40028717)
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キーワード | 軟骨由来抗腫瘍因子(CATF) / 血管誘導阻害因子 / 血管内皮細胞 / 増殖阻害因子 / 軟骨培養細胞株 |
研究概要 |
1.ウシ胎仔軟骨由来のCAFEの精製 ウシ胎仔軟骨のIMグアニジン塩酸抽出物をアセトン分画(45〜65%)し、限外3過により得た分子量2-30万の画分(crude CATF)を眼外3過によりさらに分子量2-10万と10-30万の画分に分画すると血管内皮細胞増殖阻害活性、invitroでのB16メラノーマに対する抗腫瘍活性及び鶏卵漿尿膜での血管誘導に対する阻害活性はいずれも後者にみられ、前者には認められないことが判明した。そこで分子量10-30万の画分をさらにDEAEセファロースイオン交換クロマトグラフィー(食塩濃度匂配)で分画すると血管内皮細胞増殖阻害活性は塩濃度0.3M付近に溶出し、又、比活性は約70倍に上昇した。なお、この画分はB16メラノーマ固形腫瘍の増殖を強力に阻害し、又、同種瘍による鶏卵漿尿膜の血管新生も強力に阻害した。すなわち、CATFは腫瘍による血管新生を阻害することにより腫瘍の増大を阻止することが明らかになるとともに、同因子の部分精製法が確立できた。 2.ウサギ肋軟骨初代培養細胞によるCATFの産生 ウサギ肋軟骨初代培養細胞のconditionediumが血管内皮細胞のinvitroでの増殖を特異的に阻害し、また、B16メラノーマ固形腫瘍の増殖及び同腫瘍による鶏卵漿尿膜の血管誘導を阻害することを見出した。すなわち、ウサギ肋軟骨培養細胞がCATFを産生していることが明らかとなった。 3.マウス肋軟骨成長軟骨由来の株細胞の樹立 上記、初代培養細胞ではCATFの材料源として用いるには限界があるので、軟骨細胞の株化を試み、マウス肋軟骨成長軟骨より継代75代以上でも、活発に増殖する株化軟骨細胞の樹立に世界で初めて成功した。 なお、細胞培養にC【O_2】インキュベーター、conditioned mediumの採取に卓上型ローラー培養器が大いに役立った。
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