研究課題/領域番号 |
61530013
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
稲垣 宣生 阪大, 教養部, 教授 (10000184)
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研究分担者 |
白旗 慎吾 大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (10037294)
磯貝 恭史 大阪大学, 教養部, 助教授 (00109860)
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キーワード | ロバスト推定法 / ロバスト検定法 / ノンパラメトリック法 / ノンパラメトリック統計プログラパッケージ / 多次元正規性 / 打切りデータ / ピットマン型異常値モデル / 異常値 / 順位検定 / イリスデータ |
研究概要 |
1.研究目的 ロバストな統計推測で基本的なものは効率ロバスト性とよばれるもので、観測に異常値が混入しても効率がそれ程落ちないようなロバストな手法を開発することが研究目的である。 2.研究計画 稲垣・磯貝・白旗は単独または共同で以下のテーマの研究をする。 (1) 稲垣は異常値の出現モデルとしてピットマン型異常値モデルを考え、そのモデルの下での推定量の挙動について研究する (2)磯貝は誤差分布が正規分布からズレたときの検定方法について研究する。計算機実験によってこれらの検定法の実行性を論じる。 (3) 白旗は順位にもとづくノンパラメトリック手法を中心に、ノンパラメトリック統計手法全般について統計プログラムパッケージの作成を行い計算機実験によってこれらの手法の比較を研究する。 3.研究成果 (1) 稲垣は時系列にピットマン型異常値モデルを導入し、いろいろな推定量が被る偏りの比較によって推定量のロバスト性を論じた。さらに打切を判うデータに対してロバストな推定法を提案した。 (2) 磯貝は誤差分布が多変量正規分布からズレているときの多変量正規性の検定法を考察し、フィッシャーのイリスデータにこの検定法を適用しイリスデータの非正規性について論じた。 (3) 白旗はノンパラメトリック統計プログラムパッケージを作成し、ノンパラメトリック手法の計算機実験による比較を行った。 4.研究の考察と反省 ロバスト性の適用範囲を広げる必要性
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