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1986 年度 実績報告書

接着タンパクを組込んだリポソームと粘菌細胞との相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 61540481
研究機関北海道大学

研究代表者

落合 広  北海道大学, 理学部, 助教授 (10002122)

研究分担者 井上 圭三  東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
キーワード細胞性粘菌 / Dictyostelium discoideum / Polyshondelium pallidum / 接着タンパク質 / リポソーム / 単クローン性抗体
研究概要

接着タンパク質をリポソーム二重膜構造に組込み、その表層に保持された接着タンパク質と生細胞上の接着タンパク質の相互作用から接着タンパク質の接着機構を分子レベルで解析するのが本研究の目的である。
1.脂質二重膜構造に接着タンパク質を組込み、その定量化を行うこと、さらに接着タンパク質が脂質二重膜中でどのようなオリエンテーションをしているかを把握するには、作製された抗-接着タンパク質抗体が抗原上のどの部位に結合するかを明らかにすることが重要である。細胞性粘菌の一つの種Dictyostelium discoideumの接着タンパク質の場合、特異単クローン性抗体6種が分離され、この抗体はしかし細胞には結合しなかった。即ち、この抗体は細胞質側に結合する抗体と考えられる。現在新たに出来るだけnativeに調製した抗原を免疫し、細胞表層側に露出している接着タンパク部分に結合する抗体を調整しようとしている。別の種Polysphondelium pallidumの接着タンパクの場合、細胞表層に露出した接着タンパク質の糖鎖を認謝する接体が多数得られており、この抗体はリポソームへの接着タンパク質の組込みの定量に有効な抗体であろう。
2.脂質二重平面膜作製装置の作製。
リポソーム粒子を用いた接着タンパク質解析システムの他に、カバーグラス上に脂質二重膜をコーテングし、その平面膜に組込んだ接着タンパク質との接着を見るシステムも多くの利点を持っている。そこで今回、それを作製する装置を作製した。装置の基本は水平面上に脂質をのせ、その時の表面張力の変化を測定して、一定の密度の脂質二重層を作らせるものである。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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