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1986 年度 実績報告書

木質床の緩衝性能および歩行感の評価法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61560192
研究機関京都大学

研究代表者

増田 稔  京大, 農学部, 助教授 (40027165)

研究分担者 佐道 健  京都大学, 農学部, 教授 (00026494)
キーワード木質床 / 歩行感 / 反発係数 / 衝撃ひずみ / 衝撃たわみ / 表面硬さ / 衝撃加速度 / 床剛性
研究概要

1.硬さおよび重量の異なる各種物体(自転車タイヤ,自動車タイヤ,バスケットボール,ゴルフボール,木球,鉄球)を落下させ、床材裏面での衝撃ひずみ、衝撃たわみを測定した。また、ビデオ装置を用いて反発係数の測定を行なった。合板、パーティクルボードの床では、衝撃たわみと衝撃ひずみはよく似た時間波形曲線となるが、コンクリート床やALC床の場合にはこれらと異なる波形となった。これは、コンクリートやALCの厚さが大きいこと、たわみによるひずみと局部変形によるひずみの固有振動数が異なることが考えられる。床裏面に加速度計をつけ衝撃加速度の測定も行なった。しかし、落下物体測の衝撃加速度を測定する方が人体に加わる衝撃に近い値が得られるであろうと考えられたので、自動車タイヤのホイール,自転車タイヤのリムに加速度ピックアップを取付けた測定も行なった。
2.合板床,パーティクルボード床,コンクリート床,ALC板床およびその上に、Pタイル,たたみ,カーペット,クッッションフロアを敷いた床の歩行感のアンケート調査を行ない、上述の物理量と歩向感との相関関係を調べた。自動車タイヤへの衝撃加速度と歩行時の床下地からの衝撃感との相関は0.56であり、予想よりも低い相関であった。また、ゴルフボールやバスケットボールの反発係数と床下地の衝撃感との相関係数もそれぞれ0.46,0.44と意外に低い値であった。これらの結果から、どうやら表面硬さが歩行感のイメージに大きな影響力をもつものと予想され、現在、表面硬さの測定および表現方法を検討中である。
3.在来工法の木質床の根太間隔が歩行感に与える影響について調べた結果、木質床に限定するならば、根太間隔の狭い、たわみの少ない床ほど歩行感がよいとのアンケート結果が得られた。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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