研究課題/領域番号 |
61850027
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田中 正人 東大, 工学部, 教授 (10011131)
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研究分担者 |
杉本 十太郎 東京大学, 工学部機械工学科, 助手 (20114514)
福島 義明 東京大学, 工学部機械工学科, 助手 (20011075)
根本 俊雄 東京大学, 工学部機械工学科, 助手 (20010853)
三井 純一 三井造船(株), 主任研究員
堀 幸夫 東京大学, 工学部産業機械工学科, 教授 (00010588)
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キーワード | ジャーナル軸受 / 熱流体潤滑 / ティルティングパッド / 表面温度分布 / スポット給油式 / 密封式 |
研究概要 |
1.本年度の研究実績 本年度は、当研究の初年度でもあり、主に実験システムの仕様を決定し、実験の目的に鑑み測定対象をどの様に定めるべきかについて検討、考察した。具体的には以下の点に留意してシステムの設計、製作を行い、試験機の組立を完了した。 (1).パッドの表面温度分布の解明を最も重要な実験項目として定める。この為、5枚のティルティングパッドのうち下側3枚のパッドには各35本、上側2枚のパッドには各7本の熱電対を埋め込みこれら及び軸に埋め込まれた熱電対からのDC電圧データから温度を求める。測定点数が多いので多点式のデータロガーを用いて取り込む。データロガーはコンピューターとオンライン化し、実験データをリアルタイムで保存、処理する。 (2).軸負荷を想定して、軸受部に上向きの力を加える。この力と、軸と軸受の相対的な変位データも測定する。前者はロードセル、後者は渦電流型のギャップセンサーを用いて測定し、やはりデータロガーに取り込む。 (3).また、給油量、給油温度、給油圧力も重要なパラメータなので供試軸受と、支持軸受とで給排油系を完全に分離し、それぞれの軸受の潤滑状態を独立して制御できるようにする。 (4).上の方法で得られる温度分布のデータをスポット給油式の場合と、密封式の場合とで比較検討する為、軸受部の交換が容易なように設計する。 2.今後の研究予定 据付けた試験機に計測システムを取り付ける。完成した実験システムで予備実験を行いその結果を参考にしてシステムの調整、修正をする。その後本実験に移り、パッドの表面温度分布に関するデータの収集に努める。
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