研究課題/領域番号 |
61860023
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
小林 裕志 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (80050615)
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研究分担者 |
鈴木 創三 北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (30137898)
佐藤 幸一 北里大学, 獣医畜産学部, 講師 (10110876)
堤 聡 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (40092275)
本橋 圀司 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (30146336)
一戸 貞光 北里大学, 獣医畜産学部, 教授 (90176298)
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キーワード | 草地開発 / 草地造成 / 環境保全 / 水質 / トラクター / 水文 / 流出(水文) / 山地 |
研究概要 |
1.土・水環境の保全:(1)北里工法区の地表流去水の流出率は約1.3%と造成直後の4〜5%に比べて低下し、土砂流出も認められなかった。水質は昨年度に比べて濃度低下した成分が多く、周辺河川への影響も小さかった。(2)公団不耕起工法区の直接流出は隣接林地に比べて大きく、流出特性は伐開年と同様で、損失(保水)量は隣接林地同様に極めて大きかったことから、本工法の水文環境の保全効果が認められた。2.播種床土壌の性質および牧草生育:(1)牧草生育不良部は土壌水分張力が低い所と対応していたが、追肥・追播・放牧により草生回復した。(2)土壌の中型動物の個体数は季節的に増減し土壌の水分、温度と高い相関関係を示した。(3)木片中の微生物相は、土壌中のそれと異なり、菌数および増殖様式が異なっていた。(4)草地地表の木片の降伏値は裸地地表および埋没条件下に比べて著しく低下した。(5)糞の成分は第1層に集積後漸減したが、尿の成分は第2層に集積する例が多かった。3.スタンプカッタの改良・開発:試作した25〜60度の片刃および両刃のSCモデルの切断試験:(1)切断動力は片刃より両刃が、また刃角に正比例し、片刃では、1枚刃の切断より2枚刃の方が小さかったが、両刃では両者に大きな差は認められなかった。(2)刃面圧力は刃角30〜36度で最小であった。(3)現地試験で指摘されている浮き上がり現象が両刃ではすべての角度で、片刃でも25度で認められ、SC用切断刃として片刃30〜36度が望ましいと結論された。4.傾斜地用トラクタの作業性能:(1)トラクタ単体の性能は汎用型トラクタと同程度で4輪駆動時の作業機の組合せによる差は無かったが、ブロードキャスタ装着時には前部に負荷荷重が必要であった。(2)施肥・播種作業は傾斜方向が最大30度、等高線方向が平均20度の傾斜草地でも一般のトラクタと同様な作業幅、散布状態が得られ平均20度の傾斜草地の本機の導入は可能と結論された。
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