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1986 年度 実績報告書

血圧降下・血栓予防・抗炎症等を目的とした新しいリン脂質薬剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 61870094
研究機関東京大学

研究代表者

大野 雅二  東大, 薬学部, 教授 (00111550)

研究分担者 森 弘  帝国臓器(株), 取締役
和久 敬蔵  帝京大学, 薬学部, 教授 (90013854)
重信 弘毅  東京大学, 薬学部, 教授 (50012654)
井上 圭三  東京大学, 薬学部, 教授 (30072937)
野島 庄七  帝京大学, 薬学部, 教授 (70090470)
キーワード血小板活性化因子 / 1S-メチルPAF / phospholipase 【A_2】 / Conformational Drug design / L-酒石酸
研究概要

本研究の特色は、生化学者・薬理学者・有機化学者が同一研究機関で対話を常に行いながら、分子設計,薬理,生化学評価を推進してきたことに始まっている。また本年の注目すべき研究成果は、血小板活性化因子(PAF)のグリセリン骨格でC-1位に立体選択的にはメチル基,メトキシ基などを導入して、1S-メチル体のみが選択的アゴニストとなることを再確認した。またその合成法を酒石酸を原料としてさらに改良した。かくして得られた1S-メチルPAFは従来のConstitutional Drug Designから脱却してConformational Drug Designへと進めているのに特長がある。本アプローチは、PAFのレセプターを複数假定し、基質の立体配置を合成的に規定し世界で最初の選択的アゴニストの発見につながったものである。また1S-メチルPAFの生化学的検討から、Phospholipase 【A_2】やrat plasma中ではかなり安定化されているが、rat kidney中では逆に早く加水分解されることが認められた。一方1S-メチルPAFの発表を積極的に行ない、J.Med.Chemあるいは第2回PAF国際会議で多くの注目を集めた。さらに1S-メチルPAF体を大量に合成し、サンプル要望者と生理活性解明に向けて研究を進めることとした。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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