研究課題/領域番号 |
62302018
|
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
北村 泰一 九州大学, 理学部, 教授 (40037239)
|
研究分担者 |
荒木 徹 京都大学, 理学部・世界地磁気資料解析センター, 助教授 (50025433)
早川 政士 名古屋大学, 空電研究所, 助教授 (80023688)
田中 義人 名古屋大学, 空電研究所, 教授 (30023675)
国分 征 東京大学, 理学部・地球物理研究施設, 教授 (00011502)
小口 高 東京大学, 理学部・地球物理研究施設, 教授 (40011457)
|
キーワード | 超高層物理学 / 海外観測調査 / 大容量データ・ロガー |
研究概要 |
従来、超高層物理観測のため海外学術調査は、予算やマンパワーの制限から必然的に短期間の調査観測に留まらざるを得なかった。これでは、今や長期にわたるデータの取得が必要となってきたわれわれの分野の海外学術調査は、やがて行き詰まる恐れがあると考えられる。本研究の目的は、過去に海外へ出かけて行われたオーロラ、宇宙線、ULF、VLF、大気光分光観測などの調査の結果を総括し、その学問的な問題点に基づき、近い将来に予定されているわが国の衛星計画やSTEP計画に呼応して、長期間のデータ取得を目的とした地球規模の地上観測網を設置する方策を模索することであった。 昨年度は過去の学術調査のサーベイがなされたので、本年度は(1)地上観測に焦点をあてた磁気圏物理学上の問題点。(2)大容量データ・ロガーの進歩の現状。(3)地上観測網に関する内外の現状、について討議された(平成元年1月20日、名古屋大学)。 (1)については、それぞれの機関が従来の海外学術調査行動の経験を基とし、磁気圏物理学上の問題提起をし、その解決のための方策を述べ、その具体化としてその機関で計画されている近将来の計画が述べられ、(2)については、東北大学、東京大学、九州大学におけるデータ・ロガーの開発状況が述べられた。現在は、14MB程度の記憶容量であるが、近い将来には70MB(3成分、1秒サンプルング、1年連続観測必要量)に拡張出来る見通しが得られた。(3)では、地上観測網の世界の動向が紹介され、がわ国の近い将来における海外調査の計画に資すところ大なるものがあった。 最後に、現地研究機関との共同研究による長期間データ取得について議論された。きたるSTEP期間には、この方式が主流になるものと考えられる。
|