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1990 年度 実績報告書

先天異常患者の歯科矯正治療に対する組織反応性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62440080
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

黒田 敬之  東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10013939)

研究分担者 鈴木 聖一  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90187732)
須佐美 隆史  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (80179184)
野口 規久男  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (70014149)
大山 紀美栄  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90014216)
キーワード口蓋粘膜 / 開閉口筋 / 細胞培養 / 瘢痕組織 / 先天異常 / 外部刺激 / 歯科矯正
研究概要

平成2年度は、本研究の最終年度であるため、主として、これまで得られた所見の確認作業を進めるとともに、研究総括を行い、臨床的関連について考察した。
1)骨・軟骨組織:下顎頭軟骨についての所見を中心に、顎顔面頭蓋を始めとする全身の軟骨との比較検討を行った。その結果、下顎頭軟骨は、構造的に他の全身の軟骨とかなりの相違を示すものの、外部刺激に対する反応性などでは類似点を多く有していた。こうした結果は、下顎頭軟骨が他の関節に比べ複雑な運動をする関節機能を持つとともに、成長という機能を合わせもつことに関連していると思われた。
2)口腔軟組織:主として口蓋粘膜について、その生理的状態と創傷治癒・瘢痕形成過程とを比較し、正常状態と病態との相違、その相互移行性について検討した。その結果、瘢痕組織は組織構造において正常組織と著しく異なるのみならず、そこに存在する細胞についても明らかに異なった機能を営んでいた。さらに、こうした細胞機能は薬物、成長因子、レ-ザ-照射等の外部刺激により著しく変化し、瘢痕組織をより正常組織に近いものに変化させうる可能性が示唆された。
3)筋組織:各種咀嚼筋の筋線維組成などを明らかとした上で、外科的矯正治療と関連した腱切断について検討を加えた。その結果、咀嚼筋と四肢筋は筋線維組成が異なること、腱切断後一時的に筋組織の変性がみられるもののその後回復すること、腱を再付着させると変性がより少ないことなどが明らかとなり、手術時に咀嚼筋群の位置を積極的に変えることにより、治療効果の向上を図ることが可能と思われた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 冨永 礼司: "ラット口蓋粘膜瘢痕組織由来線維芽細胞に対するHeーNeレ-ザ-照射の効果" 口腔病学会雑誌. 57. 580-594 (1990)

  • [文献書誌] Keiji Moriyama: "Effects of Growth Factors on Mucosal Scar Fibroblasts in Cultureーa Possible Role of Growth Factors in Scar Formation" Matrix. 11. (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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