研究分担者 |
高橋 明也 国立西洋美術館, 学芸課, 研究員 (90141994)
幸福 輝 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (00150045)
有川 治男 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (60133609)
長谷川 三郎 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (90000398)
生田 圓 国立西洋美術館, 学芸課, 主任研究官 (50099933)
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研究概要 |
1 過去数年をかけて継続してきた保存状態調査の結果を以下の項目にまとめ, 報告書として編集した. (1)四分1ー大図画(表裏各3枚)を作成し, 観察結果を記入. (2)X線写真の四分1ー大合成写真を作成. (3)(1)と(2)の結果を比較して保存状態の概要をまとめる. (4)支持鉄骨の劣化の調査. (5)支持鉄骨を含む応急的および長期的な応急対策の立案. (以上, 国立西洋美術館年報 第19号 昭和59年度 pp103ー142長谷川三郎「《地獄の門》保存状態調査報告(1)」所収) 2 1989年に西洋美術館で行われる予定の特別展「地獄の門展」(仮称)に向けて, 当館所蔵ヴァージョンおよび, パリ, ロダン美術館所蔵になる石膏ヴァージョンの細部調査, 検討を行った. それらは主として, (1)他の四体のブロンズヴァージョン(フィラデルフィア,パリ,チューリヒ,ワシントン)との細部比較(文献および写真による). (2)実際に「門」制作の過程で単独像がどのような形で関ったか:を, 石膏原型の発展過程を通して考察する. という2点に関して検討を加えた. 3 (1),(2)の調査・研究過程で, ブロンズ研究上不可避である鋳造技法上の諸問題を考察するため, 実際に将来されているロダンのブロンズ作品の比較, 検討を行った(京都国立博物館他に出張). 4 上記(1),(2),(3),の成果を踏まえ, ロダン作品(彫刻,素描,版画)の小展覧会を巡回展形式で企画(倉吉博物館.188.5/13〜6/12),展示, カタログに研究結果が反映される予定.
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