研究概要 |
出生時より3歳5ヵ月までにわたり気質的特徴・アタッチメント・社会ー情動的発達・母子相互作用についての縦断的資料がすでに収集され分析されている5歳児25名について満6歳までの約1年にわたり新たに行動発達についての諸資料を収集し,0〜6歳の発達過程における先行ー後続変数関係をいくつかの視点から明らかにすることを目的として下記のことを実施した. 1).すでに収集されている3歳5ヵ月までの縦断的資料についてのこれまでの分析結果についての検討を行ない,本研究で新たに収集しようとする子どもの気質的傾向ならびに母子相互作用の個人差の先行条件となるような生後3年間における各被験児の資料について新たな分析を実施した. 2).5歳6ヵ月時において母親に対する面接を実施し,被験児の日常生活における行動傾向・問題と考えられる行動の有無などについての母親の認知についての資料を収集した. 3).5歳9ヵ月時において子どのも気質的特徴についての質問紙(ロスバートらのものに改良を加えたもの)を作成して,母親に記入を求めて,分析した. 4).同じく5歳9ヵ月時に集団保育場面における被験児の社会ー情動的発達を中心とした行動傾向の評定を保育担当者と個別面接を実施することで実施した.
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