研究課題/領域番号 |
62450034
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
望月 善次 岩手大学, 教育学部, 助教授 (40125480)
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研究分担者 |
大野 眞男 岩手大学, 教育学部, 講師 (30160584)
大河原 清 岩手大学, 教育学部, 助教授 (40168878)
中村 一基 岩手大学, 教育学部, 助教授 (20133895)
井上 雅夫 岩手大学, 教育学部, 教授 (30013577)
我妻 則明 岩手大学, 教育学部, 講師 (30132228)
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研究期間 (年度) |
1987 – 1988
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キーワード | イメージ / 童話 / 教科書 / 教材 / さし絵 / 科学教育 / 国語教育 / 昔話 |
研究概要 |
該当テーマに関する具体的考察素材としては「笠地蔵」を選択した。尚、本研究中の、中核の一つである「岩手県内調査」においては、「『外国型』・『全国型』・『地域型』」の各々に類型化出来る11の童話・昔話を選択し、「笠地蔵」との対比を考察した。〔調査地域=市街地区・山間部・沿岸部・特別地区(遠野市)/調査対象=1,656名〕 知見の概要について、以下6点を示したい。 1.口頭にのみよる昔話の伝承は、著しく困難になっている。伝承の影響は、口頭よりもマス・メディアによる影響を受けている。 2.遠野市の「語り部」鈴木サツ氏の「語り」は、落語家と比較した場合「活動・様態動作」・「数え挙げ動作」・「象形動作」が多くなる。身体動作による伝達に重きをおいていない為だと解釈出来る。(尚、別に、昔話等の分析基準についての基本的考察も行った。) 3.国語科教育における「さし絵」活用は、未だ十分には行われていない。「かさこじぞう」(岩崎京子)実践においては同じ傾向を指摘出来る。(尚、関連して「笠地蔵」の基本的性質・構成要素に関する考察も行った。) 4.自然科学的知識は「笠地蔵」の理解を促進出来る。また、「笠地蔵」は、「自然の厳しさ」を教える素材としても活用出来る余地がある。 5.「絵本」に関して〈乳幼児のイメージ形成と「絵本」の役割〉及び、〈「昔話絵本」における絵と文章の関連とイメージ形成〉との考察を行った。(「公立図書館における読書調査」も行った) 6.障害児教育における童話・民話教育実践の事例は従来少ないと言われてきた。岩手県内においても、その実態を確認すると共に、数少ない事例からの可能性について考察した。
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