研究概要 |
知能障害乳幼児(ダウン症児),聴覚障害児,視覚障害児のそれぞれの乳幼児教育の現状を踏まえて,次のような研究を行った. ダウン症児 観察記録用のビデオ装置が整備されたので,定期的に指導してきた乳幼児の行動撮影を行っている. また発達に影響を与える子どもの側の要因,家庭の要因の調査項目,方法の検討に入った. 諸外国の障害乳児に関する研状況を把握するため,英国を中心に関連図書を購入した. 聴覚障害児 乳幼児期からの教育が,聴覚障害児の聞こえ,言葉の発達に及ぼす効果について分析し,補聴による聞こえの反応の急激な増大やことばの面での順調な発達のあることについて学会発表等で報告した. また子どもの聴力に関わる要因,家庭の側の要因(母親の障害受容および養育態度など)の検討に入っている. 重度聴覚障害児用補聴システム(ループ式相互通話式集団補聴器)を乳幼児期から使用して,その効果や問題点を明らかにするため,2才児学級での使用を検討,準備している. 家庭用ループシステムを乳幼児期から使用している家庭を対象に, その効果や問題点について,家庭からの記録を収集中である. 視覚障害児 視覚障害児の日常生活運動の反応動作時間の計測を行い,それを基礎データとして,視覚障害幼児の家庭生活における指導の領域,方法を検討している.
|