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1988 年度 実績報告書

ヒト型モノクローナル抗体による癌特異抗体の確立

研究課題

研究課題/領域番号 62470142
研究機関新潟大学

研究代表者

屋形 稔  新潟大学, 医学部, 教授 (20018352)

研究分担者 杉田 収  新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (10092701)
山田 俊幸  新潟大学, 医学部附属病院, 助手
内山 一晃  新潟大学, 医学部附属病院, 医員
キーワードヒト-マウスヘテロハイブリドーマ / 糖鎖抗原 / isoprotein
研究概要

ヒト型モノクローナル抗体の作製
ヒト末梢血リンパ球とマウスミエローマ細胞株Ag8-X63-6、5、3を細胞融合し、BSAと反応する6クローンのヘテロハイブリドーマを得た。
マウス型モノクローナル抗体の作製
ヒト膵癌細胞株BxPC-3をBALB/Cマウスに免疫後、その脾細胞とマウスミエローマ株PAIとを細胞融合した。得られたクローンの中から、可溶性抗原と反応する3B1クローンと非可溶性抗原と反応する3H3クローンにつき検討を加えた。
1) 3B1
3B1は、IgG3のサブクラスで、その組織特異性では、胃、膵の腺組織胆管上皮とよく反応し、大腸の腺組織とも反応したが、神経、筋肉等の間質とは反応しなかった。他の癌細胞株とでは、BxPC-3との反応より弱く反応するものが多く、腺癌 細胞株にやや高い反応性がみられた。抗原の性状については、ゲル3過法で、voi dvolume部分に抗原が出ることから、分子量100万前後又はそれ以上と考えられた。抗原は、グリコシダーゼ処理等から、シアル酸を持たない糖鎖であると考えられた。したがって、血液型抗原様物質を3B1は認識している可能性が示唆された。
2) 3H3
3H3はIgG1のサブクラスで、正常組織では、多形核白血球と反応するが、正常腺組織との反応性は弱い。癌細胞株との反応では、一部の腺癌細胞株と反応した。SDS-PAGEにより、分子量は約48Kdであり、等電点電気泳動では、pI4.8、5.3、5.6、5.8の4個のバンドに分かれた。これより3H3抗原は、4個の「isoprotein」を持つ腫瘍関連抗原と考えられ、今後その性状解析を進めることが興味ある結果を生むと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 内山一晃: 臨床病理. 36巻補冊. 230-230 (1988)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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