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1987 年度 実績報告書

関節軟骨細胞に対する電磁気の影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 62570671
研究機関北海道大学

研究代表者

長谷川 功  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (60164810)

研究分担者 増田 武志  北海道大学, 医学部, 助教授 (20109424)
キーワード培養関節軟骨細胞 / パルス磁場(変動磁場) / 温度影響 / DNA合成能 / GAG(Glycosaminoglycan)合成能
研究概要

関節軟骨の修復能に対するパルス変動磁場の影響について調べることを目的として, 培養関節軟骨細胞のDNA合成能と, 基質(Glycosaminoglycan, GAG)合成能の変化について調べている. 61年度中に作成した磁場刺激装置を用いて培養軟骨細胞を刺激したところ, 磁場発生コイル自体の発熱による温度上昇が約1°Cあった. 培養器内に設置したファンによる送風で, この発熱を抑制し, 熱的な影響を除去して磁場のみの効果について検討を行なった. また温度自体の効果についても検討を加えた.
<結果> 磁場を暴露せずに培養温度のみ変化させた実験では, 38°C群が37°C群に比してGAG合成能は20〜60%有意に促進された. 温度影響を除去して磁場を暴露した場合も, GAG合成能は5〜30%促進されるが, 刺激波形の一部(バーストの持続時間, 三角波の対称, 非対称性)を変化させても, その促進の程度に著明な差を認めなかった. これに対しDNA合成能は, 温度, 持続時間, 対称性のいずれの実験においても一定の傾向が認められず, 評価が困難であった.
<考察> 変動磁場がGAG合成能を促進することは明らかとなったが, その増加幅が30%程度であることより, 軟骨細胞の生理的範囲内での活生化と思われる. この磁場効果は温度の効果に重畳するものであるが, 温度効果は比較的大きく, 温度制御をしないと磁場効果がマスクされる可能性がある. また磁場エネルギーの変化や, 磁場波形の対称, 非対称性にもあまり影響されないことより, 磁場効果を決定するものとして他の因子(バーストの繰り返し周波数・磁場のピーク値など)が考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 片山 直行: 医用電子と生体工学. 25. 315 (1987)

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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