研究課題/領域番号 |
62810004
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
鳥居 修晃 東京大学, 教養学部, 教授 (50015012)
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研究分担者 |
渡辺 武郎 東京大学, 教養学部, 助手 (90210913)
山本 豊 帝京大学, 文学部, 助教授 (40134423)
中谷 和夫 東京大学, 文学部, 教授 (00026816)
鹿取 廣人 東京大学, 教養学部, 教授 (80012300)
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キーワード | 脳傷害者 / 検査 / 訓練 / 知覚運動協応 / 空間視 / タッチパネル |
研究概要 |
前年度に試作した検査・訓練装置のためのプログラムを数本作成し、健常成人、脳傷害者、行動異常が認められる児童等に適用してみた。作成したプログラムの内容は、視野検査をかねた視知覚運動協応のスクリーニングテストプログラム、半側性無視、その他空間視の異常を検査するためのテストプログラム、位置、斜線等の弁別に関する検査および訓練プログラム、刺激として用いる画像データ、音性データを扱うための基本システムプログラムなどであった。反応系に障害を持つ被験者を対象とすることを前提として、これらのプログラムはいずれもタッチパネル上の刺激を直接指あるいは手で触れる反応を検知するように構成してあり、タッチパネルの画面角度も調整可能となっている。 実際の検査・訓練等の結果をみると、本検査・訓練システムは、その有用性を充分に示したと言えよう。まず第1に、刺激呈示、反応検知、最終的な結果の分析などが、すべて自動的にかつ瞬時に行なえるので、検査・訓練が非常に簡便に実施でき、データの保存整理にも都合がよかった。第2に要求する反応が被験者にとって容易であり、反応に対するフィードバックが豊富かつ遅延なく返されるので、被験者の動機づけを比較的高い状態に保つことができた。まだ、一度作成したプログラムについて刺激の差し換えを行う場合には、プログラム言語に関する知識をあまり持たない現場の検査者でも容易に行なえるようなシステムが可能になった。この点に関しては、モジュール化されたプログラムパーツをシステムとして提供できるよう、一層の蓄積が必要であろう。充分な入出力機能を装備しようとしたため、装置の可搬性がかなり低下したことは問題点として残った。
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