研究課題/領域番号 |
62850066
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
濱崎 襄二 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (00013079)
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研究分担者 |
岡田 三男 東京大学, 生産技術研究所, 助手 (60013158)
榊 裕之 東京大学, 生産技研究所, 教授 (90013226)
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キーワード | 三次元映像 / 撮像装置 / 実時間 / 眼鏡不要型 / 三次元テレビジョン |
研究概要 |
当該年度は、指標付高解像力ブラウン管を用いた実時間三次元映像表示装置の指標信号によって撮像装置が正確に動作するように調整して、撮像実験を行い良好な動画像が観察された。以下項目別に調整実験についての手法を記す。 1.パララックス画像撮像装置。光学系は大口径フレネルレンズ(焦点距離1000mm)とその後方に48mm間隔に水平に並べられた小型レンズ(焦点距離25mm)8個で構成した。小型レンズの焦点にはCCD撮像素子があり電気系回路が続いている。光学系の光軸調整においては個々の小型レンズを無限遠点に設定し、大口径レンズの前焦点面にテストチャートを置き、電気信号系で高速編集されたパララックス映像出力をそのままで表示するテレビジョンモニター上で各CCD素子から取得された画像が丁度重なるように光軸調整を行い、同時に各画素が均一になるように光量及び電気信号レベル等を調整する。 2.パララックス画像撮像・記憶制御装置。CCD撮像素子及び編集回路を精密同期制御によって8枚の視差像のそれぞれの対応画素を一斉に並列取得して高速編集を行う方式を採用して、大容量記憶素子を消去している。すなわち並列取得信号はディジタル化され、ラッチ回路によりパララックス画像に編集される順番を待つための小時間(最大約178nsec)の保存を行っている。編集されたディジタル信号は広帯域ECL半導体によってアナログ映像信号となり表示装置に送られる。以上のような動作はすべて電気処理系であり、使用する半導体は高速ECL型、広帯域型素子を使用し、精密測定用オシロスコープ等の測定器を用いて調整を行った。撮像距離約1000mmの場合、縦横300mm、奥行200mm内の被写体が三次元映像として良好に観察された。
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