研究課題
1990年1月26日に研究打ち合わせ会議をもち、本年度の研究結果の報告と討議及び研究成果の印刷発表について打ち合わせを行なった。本年度の成果は次のとおりである。1.試料作成については新たに生成錐コア-からの軟X線撮影方法を検討した。粗材料を2ミリメ-トル厚さに仕上げるためのツインソ-による鋸断は、経費を要するため機械的改良を加えられなかったが、正確な試料を作成するためには将来の検討が必要である。2.MSーDOSの使用及びロ-タス1ー2ー3に繋げるようにバ-ジョン・アップした年輪解析プログラムを使って次の事項を検討した。(1)ニホンカラマツ、グイマツ、チョウセンカラマツの容積密度の比較。(2)産地別カラマツの解析。(3)環境変化による年輪変動の解析。(4)ヒバの樹皮型と材質。(5)道南産および東北産スギの材質。それぞれ満足する結果を得て学会などに発表されたが、情報量が極めて多く目的に応じた纏めかたについての検討が必要である。3.平面濃度情報読取に関しては、擬似グラフイックによる年輪の軟X線写真デ-タの解析がなされた。これは広葉樹の解析に有効であり今後もっと検討を進めていかなければいけない。4.年輪情報システムの考えかたについて討論した。すなわちデ-タ・ベ-スの必要性を確認すると共に、デ-タの収集方法、デ-タの登録と活用法について具体的な案を検討し提案した。5.研究成果についてはA5版、8章構成とし分担を定めた。
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