研究課題/領域番号 |
63470132
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
杉田 収 新潟大学, 医学部附属病院, 講師 (10092701)
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研究分担者 |
中山 勝司 新潟大学, 医学部附属病院, 医員
山田 俊幸 新潟大学, 医学部附属病院, 助手 (50211636)
桑名 友美 新潟大学, 医学部附属病院, 医員
岡田 正彦 新潟大学, 医学部, 助教授 (30018915)
屋形 稔 新潟大学, 医学部, 教授 (20018352)
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キーワード | 加齢 / 高齢者 / 痴呆 / 乳幼児 / 尿 / アルカリホスファタ-ゼ / 化学検査 |
研究概要 |
1.試料の収集:高齢者の血液試料を新潟市のある団地住民からの協力で約130名分収集した(平成元年12月3日、10日)。他に新潟大学教職員約1500名、本学小児外科との協力で本県関川村の小中学生約350名、本学小児科との協力で乳幼児約50名、新潟市保育園児の尿約1000名分を収集した。 2.分析;(1).前年度収集済の痴呆患者12名分のミクロ二次元電気泳動を実施した。(2).血清試料は一般的な生化学検査項目35項目、尿は13項目を分析した。ただし乳幼児の血清試料は微量のため主に酵素と、そのアイソザイムの分析にとどめた。 3.分析結果;(1).痴呆患者の血清α_1-酸性糖蛋白(α_1-AG)は、総α_1-AGの定量値及びミクロニ次元電気泳動の両者において健常者と有意差を認めなかった。(2).糖関連項目と脂質項目から、糖関連項目と動脈硬化指数(AI)をまとめた。女性のAIは近年急速に男性に近づいていることが判明した。(3).ALPアイソザイムの乳幼児から15才までの正常値を算出した。(4).小中学生のデ-タは、すでに図にまとめた外来小児科患者の加齢変化の結果とを比較した。(5).1才から6才までの園児の早期尿のデ-タと成人のそれとを比較した。乳幼児の大きな固体差(成長差)、成人より明らかに高値のAmy、クレアチン、NAG、IP、VN、VA、低いNa、Cl、Ca、クレアチニンなどが定量的に把握された。 4.まとめ:(1).α_1-AGは予備実験の結果と異なり、新しい知見とはならなかった。これは試料を収集した2つの施設の治療の違いと思われる。(2).現在多くのデ-タの整理にかかってくる。
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