研究課題/領域番号 |
63480049
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
蚕糸学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤井 博 九州大学, 農学部, 助教授 (10038268)
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研究分担者 |
河口 豊 九州大学, 農学部, 助教授 (80038306)
土井良 宏 九州大学, 農学部, 教授 (30038210)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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キーワード | 黄血系統(Y+型) / 白血系統(YI型) / CBP / CBPL / 中腸組織 / CBP抗体 / 中腸cDNAライブラリ- / CBPクロ-ン |
研究概要 |
1. 体液中のカロチノイド結合タンパク質(CBP)の物理化学的性質とその生理機能の解析(分担 藤井 博・土井良 宏) 白血系統の幼虫体液中に黄血系統の体液に存在するcarotinoid binding protein(CBP)と電気泳動の移動度と同じ位置にタンパク質の存在が認められ、さらにそれはCBPに対する抗血清と反応するタンパク質であることが明らかになった。そこで白血系統の体液からCBP様のタンパク質(CBPL)の分離精製を行い、CBPとCBPL物理化学的性質を比較検討した。CBPとCBPLは共に糖と脂質を含む分子量600kDaの糖脂質複合タンパク質であった。両者は共に223kda(H鎖)と76kda(L鎖)の2つのサブユニットからなっていた。両者のアミノ酸組成はきわめてよく似ており、アスパラギン酸とロイシンが多く、メチオニン、シスチンおよびチロシンが著しく少なかった。両者の脂質成分はジグリセリド、コレステロ-ルの単純脂質成分は同じであったが、CBPLにはカロチノイドが存在しなかった。 2. カロチノイド結合タンパクのmRNAの同定と分離法の確立(分担 河口 豊・藤井 博) 抗体を用いたウエスタ-ンブロット法によりCBPは中腸組織、卵巣、卵に存在することが明らかとなった。CBPは中腸組織で合成されていることがin vitroおよびin vivoのタンパク質合成実験から明らかとなったので、中腸組繊よりRNAを抽出し,poly A RNAを分離し、これを用いてcDNAを作成し、λg11ファジ-に組み込みcDNAライブラリ-を作成した。このライブラリ-よりCBP抗体を用いて1つのクロ-ンを分離した。現在塩基配列を決めるべく実験を進めている。
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