研究課題/領域番号 |
63480201
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
林 紀夫 大阪大学, 医学部, 講師 (00144478)
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研究分担者 |
片山 和宏 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
佐々木 裕 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
笠原 彰紀 大阪大学, 医学部附属病院, 医員
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キーワード | 肝細胞増殖機構 / 細胞性癌遺伝子 / c-kinase / 細胞情報伝達 / c-fos / c-myc / c-Ha-ras |
研究概要 |
近年の分子生物学の進歩により明かとなった細胞情報伝達機構に関与する遺伝子と、肝再生肝に発現する細胞性癌遺伝子(proto-oncogene)の発現動態を解析した。 CC1_4投与による肝再生モデルにおける細胞性癌遺伝子の発現動態を、in situ hybridization及び免疫組織法により検討すると、c-fos、c-myc、c-Ha-rasの順に発現し、発現部位は障害の強い肝小葉中心域の方が門脈域より強かった。また、c-Ha-ras遺伝子発現は肝実質細胞のみならず非実質細胞にも認められ、rーGTP陽性により同定されたoval cellの集籍に一致して、grainの集積が観察された。 更に、細胞内情報伝達のkey enzymeでするc-kinaseも細胞性癌遺伝子の発現と同時に発現し、特にα typeの発現が特異的であった。 即ち、ラットCC1_4投与後再生肝モデルにおいて、細胞性癌遺伝子(c-myc、c-Ha-ras)は肝小葉内偏倚性をもって病理学的変化の出現前より発現し始め、病理学的変化の出現に伴いその周辺で更に強く発現した。この様な遺伝子の発現は、肝実質細胞のみならず非実質細胞であるoval cellにおいても観察された。
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