研究課題/領域番号 |
63570620
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石川 詔雄 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50134226)
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研究分担者 |
石川 演美 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (10026932)
田中 栄之介 筑波大学, 社会医学系, 講師 (30138416)
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キーワード | 肝ミクロゾ-ム機能 / トリメタジオン / 細網内皮系(RES) / Tc-フチン酸 / 肝予備能 / 肝硬変 / 肝癌 |
研究概要 |
肝予備能の賦活に関して肝ミクロゾ-ム機能とRES機能を肝予備能としてとらえ検討した。 1.肝ミクロゾ-ム機能の賦活の検討に必要なtrimethadione(TMO)の代謝経路を検討した。まず (1)TMOの胆汁中や尿中の排泄を検討した。さらに(2)肝硬変(LC)例を用いてTMOの代謝動態に関して同様な代謝経路をもつantipyrine(AP)の代謝もあわせて比較検討した。 (1)TMOとその代謝物dimethadione(DMO)の尿中や胆汁中への排泄速度は極めて遅く、黄疸例や腎不全例においてもTMO負荷試験への影響はみられなかった(第23回日本肝臓病学会東部会、1988東京で報告)。 (2)LC例ではAPの3つの主な代謝経路すべてが障害されていた。APの代謝と脱メチル化で代謝されるTMO代謝の検討より、LC例においては両指標薬物の主要代謝経路のうち、特に脱ミチル化反応が強く障害されていた(第25回日本肝臓病学会総会、1989金沢で報告予定)。 2.RES機能の賦活の検討を行うためにもLCなど臨床例のRES機能の検討が必要である。そこで(1)我々の開発したRES機能測定法を用いた臨床例の検討と(2)RES機能の賦活についての検討を行った。 (1)LC例においてはRES機能の低下がみられた。その原因としてはRES細胞数の減少とRESでの貧食を助けるfibronectin,C_3.C_4の低下が考えられた(第33回日本消化器外科学会1989東京で報告)。 (2)protease inhibitorはラットDICモデルにおけるRES機能障害を改善した。その原因として障害を受けた臓器や細胞のlysosomeより遊離されるproteaseが、fibronectinを分解する事によりRES機能の低下がもたらされる事が示唆された。このproteaseはin vitoro系でfibronectinを分解した。また酵素学的検討よりprotease inhibitorの効果も証明された。
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