研究課題/領域番号 |
63880006
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
藤原 譲 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (40110473)
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研究分担者 |
高橋 靖明 凸版印刷CTS開発部, 部長
山口 和紀 筑波大学, 電子情報工学系, 講師 (80158097)
北川 博之 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (00204876)
大保 信夫 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (20011661)
鈴木 功 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (80011550)
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研究期間 (年度) |
1988 – 1990
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キーワード | 反応設計 / Organic Syntheses / CORES / BCT / ハイパ-テキスト / CHARM / 知識ベ-ス / CDーROM |
研究概要 |
本研究の主要な成果は、知識工学の実用システムとして欧米で早くから取り上げられている反応設計システム、即ち化合物合成の最終経路を決定するシステムを、知識べ-スと推論機構に基づく論理型システムと、反応デ-タべ-スの検索機能に基づく経験指向型システムを、統合したシステムとして実現したことである。より具体的には以下の三点に要約される。 (1)Organic Syntheses全64巻から成る反応事例デ-タベ-ス之のプロトタイプシステムCORESをCDーROM上に構築した。化学反応事例デ-タベ-ス検索用プログラム開発、化合物表示システムの開発、事例デ-タベ-スからの知識自動抽出法の開発、それに基づく反応知識ベ-スの構築を行なった。 (2)化学構造デ-タベ-スシステムのプロトタイプCHARMを開発した。上記の反応知識獲得は、反応における化合物の個別的表現ではなく、BCT(ブロック切断点木)表現に基づく包括的表現で行なうことにより、普遍的な知識としての反応の規則を抽出することに主眼が置かれた。このBCT表現に基づく化学構造デ-タベ-スは、抽象デ-タ型支援機構を有する関係デ-タベ-ス上の関数ビュ-に基づくシステムとして実現された。 (3)Organic Synthesesのハイパ-テキスト化と前記デ-タベ-スCORESおよびCHARMとの統合方式を開発した。ハイパ-テキストのノ-ドと関係デ-タベ-ス中の位置の対応関係を表わすコリレ-ションの概念を導入することにより、デ-タベ-スからのハイパ-テキストの利用、ハイパ-テキストからの関係デ-タベ-スの利用、またデ-タベ-ス中の知識を利用したハイパ-テキストの自動リンク作成支援が可能なことを示した。
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