2022 Fiscal Year Annual Research Report
Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules
International Activities Supporting Group
Project Area | Coordination Asymmetry: Design of Asymmetric Coordination Sphere and Anisotropic Assembly for the Creation of Functional Molecules |
Project/Area Number |
16K21733
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塩谷 光彦 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (60187333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺西 利治 京都大学, 化学研究所, 教授 (50262598)
植村 卓史 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (50346079)
君塚 信夫 九州大学, 工学研究院, 教授 (90186304)
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Project Period (FY) |
2016-06-30 – 2023-03-31
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Keywords | 配位アシンメトリー / キラル金属錯体 / 多核金属錯体 / 非対称配位圏 / 非対称構造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域研究「配位アシンメトリー」は、錯体化学分野において未開拓であった金属中心の非対称配位圏の設計・合成法と異方集積化法の基盤を確立することを目的とた。この新領域を広く普及するためには、国際的な異分野交流やネットワーク形成を主軸とした国際活動を推進する必要があった。新型コロナウイルスの感染状況がやや緩和した最終年度(繰越年度も含む)には、塩谷が超分子化学に関する国際学会(米国オレゴン)で基調講演を行い、本支援経費で雇用した2名の外国人研究員による金属(クラスター)中心キラリティーに関する研究成果を発表した。その内容は2022年度にJ. Am. Chem. Soc.およびNat. Commun.にも発表され、国内外で非常に高く評価された。研究員の一人は本学の特任助教を経て、中国福州大学の教授に着任し、2023年度から新たな共同研究が開始されていることは、若手人材育成の観点から特筆に値する。 本国際活動支援は全体として、オンライン会議を活用して、多くの二国間会議(相手国:米国・フランス・ドイツ・英国・中国・台湾・シンガポール・香港)やPacifichem 国際会議(Coordination Asymmetryセッション)などの機会を提供することにより、本領域研究の国際強化を図った。国内外からの多くの参加者が活発な議論を行い、研究分野も錯体化学や有機金属化学のみならず、超分子化学、材料化学、生化学、計算科学にも波及した。 本新学術領域研究から2016年度から2020年度までに1300報を超える国際学術論文が発表され、さらにこれらの研究成果の一部をBull. Chem. Soc. Jpn.に総説として発表したが、最初の一年間で約40回被引用され、「配位アシンメトリー」への国際的な注目度の高さが示されている。本領域研究の成果が、国際情報発信強化に大いに貢献していると言える。
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Research Products
(13 results)
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[Journal Article] N-Heterocyclic carbene-based C-centered Au(I)-Ag(I) clusters with intense phosphorescence and organelle-selective translocation in cells2022
Author(s)
Z. Lei, M. Endo, H. Ube, T. Shiraogawa, P. Zhao, K. Nagata, X-L. Pei, T. Eguchi, T. Kamachi, M. Ehara, T. Ozawa, M. Shionoya
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Journal Title
Nat. Commun.
Volume: 13
Pages: 4288-4288
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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