2020 Fiscal Year Annual Research Report
Toward an integrative understanding of functional zones in organelles
Project Area | Toward an integrative understanding of functional zones in organelles |
Project/Area Number |
17H06413
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
清水 重臣 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70271020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花田 賢太郎 国立感染症研究所, 細胞化学部, 部長 (30192701)
新井 洋由 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (40167987)
原田 彰宏 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40251441)
黒川 量雄 国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究センター, 専任研究員 (40333504)
後藤 聡 立教大学, 理学部, 教授 (60280575)
齊藤 達哉 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (60456936)
森 和俊 京都大学, 理学研究科, 教授 (70182194)
加藤 薫 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (80356782)
中野 明彦 国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究センター, 副センター長 (90142140)
今泉 和則 広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (90332767)
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Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
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Keywords | ミトコンドリア / ゴルジ体 / オルガネラ |
Outline of Annual Research Achievements |
オルガネラ・ゾーン研究を、領域全体で有機的に進めることができるように、様々な施策を行った。特に、公募班に対する支援体制の整備、情報の相互交換、共同研究の推進を図った。新型コロナ感染症が発生したために、対面式での会議を開催することは困難となったが、代替としてon lineでの会議を行った。具体的には、全体班会議を2回開催し、研究の進捗状況を班員全員で共有する場を、例年通りに設けた。また、班全体の運営を議論する総括班会議を2回開催し、コロナ禍の中でも滞りなく研究を進捗する体制を構築した。また、本領域では、若手研究者のプロモーションにも力を入れており、「第3回若手の会」も、同様にon lineで開催した。国際的な活動は大きく制限され、研究者派遣や研究者招聘はできなかったが、on line会議において、keynote talk/invited talkを、延べ11回行った。 技術支援部門では、イメージングやプロテオミクス、電子顕微鏡解析などの技術を、計画班、公募班に提供し、約19件の技術支援が行われた。また、62件の共同研究が為された(総括班員同士が48件、総括班と公募班で10件、公募班同士で4件)。さらに、ホームページやニュースレターを通して、領域の進捗を広く公開したほか、アウトリーチを29件、プレスリリースを27件行った。これらの成果として、国際論文に関しては、計画班126報、公募班57報の論文を公表し、教員のプロモーションは6名(うち、教授2名、准教授2名)の成果を上げた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の中でも、当初予定していた、総括班会議、「全体班会議」などの開催を順調に行った。また、多くの共同研究を実施することができた。重要なことに、これらの研究を進める間に、領域内のメンバー間の信頼が深まり、領域一体となって研究を行う意識が涵養された。さらに、SCLIM顕微鏡、超解像顕微鏡、電子顕微鏡、糖鎖解析、リピドミクス、プロテオミクス、siRNAスクリーニングライブラリー、ケミカルバイオロジーなど、お互いの技術を班内で共有する技術支援も非常に有効に機能した。実際に、これらを活用した共同研究も多く進行している。若手育成に関しても、「オルガネラゾーン若手の会」を予定通り行なった。「オルガネラ・ゾーン統合解析プロジェクト」の研究も進みつつあるほか、領域内共同研究も進行している。以上のことから、総括班の活動は極めて順調に遂行されていると判断される。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、コロナ禍の中でも、現在の管理体制、技術支援体制を継続して行う。また、コロナ禍を積極的に利用して、on lineを通じて頻回に議論する体制を構築する。班会議は、半年おきに、全体会議とプログレスレポートを開催し、お互いの研究成果や研究手法の共有、研究者間の情報交換、研究材料の相互活用などを行う。また本年も、若手育成に重点をおいた、若手のみからなる研究会を企画している。研究支援面では、さらに技術支援を相互利用するよう勧奨する。ホームページでは、引き続きオルガネラゾーンに関する情報を提供する。また、「オルガネラ・ゾーン統合解析プロジェクト」を遂行する。
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