2020 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Spectrum of the Sex: a continuity of phenotypes between female and male |
Project/Area Number |
17H06423
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
立花 誠 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (80303915)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 範聡 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 准教授 (10370131)
勝間 進 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20378863)
諸橋 憲一郎 九州大学, 医学研究院, 主幹教授 (30183114)
菊池 潔 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (20292790)
長尾 恒治 大阪大学, 理学研究科, 准教授 (60426575)
深見 真紀 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 分子内分泌研究部, 部長 (40265872)
田中 実 名古屋大学, 理学研究科, 教授 (80202175)
宮川 信一 東京理科大学, 先進工学部生命システム工学科, 准教授 (30404354)
|
Project Period (FY) |
2017-06-30 – 2022-03-31
|
Keywords | 性スペクトラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究領域では「性スペクトラム」という新たな概念のもとに、性を再定義することを目指す。領域の全ての研究者が「性はこれまで言われれてきたような二項対立的なものではなく、連続的な表現型である」という視点を共有し、上記の領域目標の達成にむけて研究を推進する。このような目標のもとで、本領域では領域代表の下に総括班を置き、領域活動をサポートしていく 2020年9月25日から10月23日にかけて、自己紹介を兼ねた公募班員のセミナーを開催した。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、オンラインでの発表となった。9月25日、10月2日、16日、23日の4日間で、全16名が研究発表を行った。活発な議論が交わされ、オンラインにもかかわらず大いに盛りあがった。 2020年12月21日(月)から23日(水)までの3日間、東京農業大学世田谷キャンパスにて、新学術領域研究「配偶子インテグリティの構築」・「全能性プログラム:デコーディングからデザインへ」合同公開シンポジウムが開催され、立花が特別講演を行った。 2021年3月25日(木)と26日(金)の2日間、第4回領域会議をオンラインにて開催した。本会議では、計画研究の研究代表者・分担者のほか、班友の3名、そして新たに公募研究班に加わった研究者1名も研究発表を行った。また、領域外からも講師1名を招き、ショウジョウバエ類の性染色体進化に関してご講演をいただいた。対面方式での会議の開催が叶わなかったが、非常に活発な議論が交わされ、各班員が順調に成果を上げていることを確認した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理由 1.総括班活動について 令和2年度の主な総括班の活動計画は、総括班会議や領域会議の議論を通じて領域の活性化と協力体制の強化を図ることであった。2021年3月25日(木)と26日(金)の2日間には、第4回領域会議をオンラインにて開催した。それぞれの班員の研究が順調に進んでいること、領域内の共同研究が予想以上に発展していることの2点を確認した。2020年9月25日から10月23日にかけて、公募班員によるオンラインセミナーを開催した。公募班員間の共同研究、公募班員ー計画班員間の共同研究が順調に進んでいることを確認した。NHK・BSの番組にて本領域のコンセプト「性スペクトラム」が紹介され、計画班員の深見真紀(A02計画研究代表者)が出演した。本領域の活動によって、性が連続的であるとの概念が着実に社会に浸透していることが伺えた。 これらの活動実績により、総括班活動は概ね計画通りに進んでいると判断した。 2.国際活動支援班について 令和2年度の主な国際活動支援班の活動は、計画研究代表者である諸橋と田中がこれまでに構築したアジアの性分化研究ネットワークを拡充し、性の基礎研究分野におけるアジア地区のネットワークを発展させることであった。コロナウイルスの影響により、台湾で開催される予定であったアジア性分化ネットワーク会議は中止となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
1.総括班活動について 令和2年度に引き続き、庶務担当、研究集会担当、広報担当、若手支援担当、研究支援担当を置く。各担当は領域代表および庶務担当の指示のもとに、それぞれの業務を遂行することで領域研究をさらに強力に推進する。 2.国際活動支援班について 令和2年度に台湾で開催する予定であった、アジア性分化研究ネットワーク研究会の開催を実現する。コロナウイルスの状況を鑑みつつ、台湾の研究者と密に連絡を取りながら、開催時期と開催場所について議論する。計画研究代表者である深見がこれまでに構築したアジアの性分化疾患の臨床医のネットワークを拡充し、性の臨床研究分野におけるアジア地区のネットワークを発展させる。
|
Research Products
(12 results)
-
-
-
[Journal Article] Inhibition of histone methyltransferase G9a attenuates liver cancer initiation by sensitizing DNA-damaged hepatocytes to p53-induced apoptosis2021
Author(s)
Takuma Nakatsuka, Keisuke Tateishi*, Hiroyuki Kato, Hiroaki Fujiwara, Keisuke Yamamoto, Yotaro Kudo, Hayato Nakagawa, Yasuo Tanaka, Hideaki Ijichi, Tsuneo Ikenoue, Takeaki Ishizawa, Kiyoshi Hasegawa, Makoto Tachibana, Yoichi Shinkai, Kazuhiko Koike
-
Journal Title
Cell Death and Disease
Volume: 12
Pages: 99, 111
DOI
Peer Reviewed / Open Access
-
-
-
-
-
[Journal Article] Deletion of Histone Methyltransferase G9a Suppresses Mutant Kras-driven Pancreatic Carcinogenesis2020
Author(s)
Hiroyuki Kato, Keisuke Tateishi*, Hiroaki Fujiwara, Hideaki Ijichi, Keisuke Yamamoto, Takuma Nakatsuka, Miwako Kakiuchi, Makoto Sano, Yotaro Kudo, Yoku Hayakawa, Hayato Nakagawa, Yasuo Tanaka, Motoyuki Otsuka, Yoshihiro Hirata, Makoto Tachibana, Yoichi Shinkai, Kazuhiko Koike
-
Journal Title
Cancer Genomics Proteomics
Volume: 17
Pages: 695, 705
DOI
Peer Reviewed
-
-
-
-