2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Experimental Social Sciences: Toward Experimentally-based New Social Sciences for the 21st Century |
Project/Area Number |
19046009
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西條 辰義 Osaka University, 社会経済研究所, 教授 (20205628)
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Keywords | 神経科学 / 合理性 / サマースクール / 進化生物 / 文化神経科学 / 神経社会科学 |
Research Abstract |
各班においてニューロサイエンスとの関わりが深まっていることをうけて, 5月24日から25日にかけてSymposium on Cultural Neuro Scienceを北大にて開催した. 行動で観測される文化差と脳活動の間の関係が重要な課題になった. ミシガンをはじめ多くの海外におけるトップレベルの研究者を招聘した. これに引き続き, 2月23日から24日にかけてNeuro Social Sciences Workshopを阪大主催で開催した. こちらは, 社会科学における「合理性」の神経基盤を問うというテーマであった. ケンブリッジや香港などの研究者とともに, 社会科学に興味を持つ若手の神経科学研究者と社会科学者の間で活発な議論が展開された. 神経科学と社会科学の共通部分をさぐる日本で初めてのワークショップとして記憶されることになろう. さらには, 阪大における第3回総括班ワークショップ, 「心理学と社会科学--新しい関係に向けて--」(9月6日, お茶の水女子大, 学術会議と共催), 本特定領域の主要ミィーテングである第12回実験社会科学カンファレンス(9月7日, 東工大), 実験社会科学サマースクール(9月8日から10日, 早稲田)などを開催した. 実験社会科学コンファレンスでは, ハーバードの進化生物の研究者との交流, 神経科学の研究者との交流が活発になされた. サマースクールでは, 40名を超える多くの若い院生・研究者の参加を得ることができ, 社会科学における様々な分野における実験研究の重要性が認識された. 当初想定した研究体制も十分機能し始めている. ただ, 神経科学関連の研究が各班で始まっており, こちらをどのように連携してサポートすればよいのかが課題となり始めている. なお, ホームページも少しずつ充実し, 機能し始めている.
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Research Products
(1 results)