2020 Fiscal Year Annual Research Report
Biophysical Chemistry for Material Symbiosis
Project Area | Biophysical Chemistry for Material Symbiosis |
Project/Area Number |
20H05871
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山吉 麻子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 教授 (70380532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前仲 勝実 北海道大学, 薬学研究院, 教授 (10322752)
荏原 充宏 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, グループリーダー (10452393)
望月 慎一 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (10520702)
長谷 耕二 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (20359714)
大場 雄介 北海道大学, 医学研究院, 教授 (30333503)
白石 貢一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40426284)
植畑 拓也 京都大学, 医学研究科, 助教 (50785970)
森 健 九州大学, 工学研究院, 准教授 (70335785)
山本 剛史 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (80636994)
天野 麻穂 北海道大学, 医学研究院, 講師 (80365808)
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Project Period (FY) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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Keywords | 物質共生 / 弱い相互作用 / マテリアル・シンバオシス / 物理化学 / シンバイオティックマテリアル |
Outline of Annual Research Achievements |
本領域は、免疫反応などの生体応答を物理化学的視点から捉え直し、次世代の生体と物質の共生(マテリアル・シンバイオシス)を目指して新たな学術的変革を推進することを目的としている。本年度は初年度であるため、領域推進の骨格分を構築することに尽力した。 (1)採択後間もない令和3年1月から公募研究の募集が始まることに向け、領域推進に必要な人材の応募を促すべく、適宜、総括班会議を設けることで、公募要領内容を議論し決定した。マテリアル・シンバオシスに関する研究は黎明期にあり、未知の研究対象が多く残されている。そこで、物質と生体分子に関する新たな相互作用の解明に繋がるポテンシャルを持った野心的な課題を、公募班として積極的に取り入れることが可能な領域体制の構築について重点的に議論した。 (2)計画班の研究内容を総括班内で共有し、領域全体の研究進捗の把握と研究協力・交流を図った。今後の方向性を詳細に議論し、明確かつ具体的な戦略目標を設定した。計画研究者による運営会議によって、領域全体の活動状況を把握し、国内外における関連分野の学術状況も鑑みながら、研究ビジョンに沿った運営方針を策定した。研究開始初年度は、計画班内の研究リソースの共有と連携を一層深める活動に重点を置いて実行した。 (3)計画班、公募班の共同研究を推進するためのAFMイメージング支援、マテリアル合成支援などの技術支援に必要な機材等の整備を行った。 (4)本領域の内容を全国の研究者に幅広く知って頂くため、キックオフシンポジウムを開催した。また、科学研究の成果を社会へ還元するため、ホームページを開設し、国内外問わず広く成果を公開した。また、公開シンポジウムやニュースレターなどの企画策定を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の影響で審査自体が遅延し、採択時期も遅れたため、初年度といえど実質的な研究期間は4ヶ月ほどであった。このため、領域の基本体制が立ち上がるか不安であったが、班員らの尽力により、なんとか基盤を築けた様に思う。公募受入体制も十分と整っており、来年度はより加速して領域研究を推進できると期待される。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)令和3年9月より公募研究班の領域参画が始まる。領域目標を達成するためには、個々の研究の活性化に加え、領域全体が一体となって相互補完的な融合研究を実施することが肝要である。よって、総括班は、領域の方向性に明確なビジョンを示すとともに、個々の研究データや専門技術の共有を支援することで、研究者間の連携を強化するコーディネーターとしての役割を担う。 (2)計画班ならびに公募班の研究内容を領域全体で共有し、領域全体の研究進捗の把握と研究協力・交流を図る。今後の方向性を詳細に議論し、明確かつ具体的な戦略目標を設定する。総括班会議によって、領域全体の活動状況を把握し、国内外における関連分野の学術状況も鑑みながら、研究ビジョンに沿った運営方針を策定する。具体的には、生体分子の認識機構の要となる弱い相互作用の定量解析ならびに時空間的解析をそれぞれ3つの班で連携し、分子から生体レベルまでシームレスに推進する。本研究領域は幅広い学問分野に跨がるため、研究班間の情報・技術・マテリアルの共有が領域全体の成功の鍵となる。そこで令和3年度は、計画班内の研究リソースの共有と連携を一層深める活動に重点を置く。 (3)計画班、公募班の共同研究を推進するためのAFMイメージング支援、マテリアル合成支援などの技術支援に必要な機材等のさらなる整備を行う。 (4)領域推進のための基本スケジュールを設定する(領域会議開催時期・場所の決定など) (5)科学研究の成果を社会へ還元するため、領域ホームページ内容を充実させ、国内外問わず広く成果を公開する。 (6)公開シンポジウムやニュースレターなどの企画策定を行う。
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Research Products
(10 results)