2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of interstitial literacy based on complex systems crosstalk
Project Area | Interstitial literacy: Integrated understanding of disease pathogenesis based on interstitial cell diversity. |
Project/Area Number |
22H05060
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 荘 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60619716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 尚道 金沢大学, 医学系, 教授 (30570676)
石亀 晴道 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 上級研究員 (70729227)
伊藤 美菜子 九州大学, 生体防御医学研究所, 准教授 (70793115)
七野 成之 東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 助教 (70822435)
尾松 芳樹 大阪大学, 大学院生命機能研究科, 准教授 (80437277)
増田 隆博 九州大学, 薬学研究院, 准教授 (80615287)
田井 育江 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90749508)
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Project Period (FY) |
2022-05-20 – 2025-03-31
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Keywords | 間質リテラシー / 免疫系 / 神経系 / 血管リンパ管系 / 間葉系 / 複雑系細胞クロストーク / 臓器連関 |
Outline of Annual Research Achievements |
全身の臓器は実質と間質とから形成されている。間質は実質を支持する部分と考えられていたが、実際に病気が起こって増悪する過程ではその間質で起こる変化が、実質機能に影響を及ぼしている。本研究提案では「間質」を切り口として、その場の構成する主要成分で分類される4つの領域である①免疫系、②神経系、③血管・リンパ管系、④間葉系が既存の枠を超えて領域横断的に研究を行うことにより、病態の発症・進展において間質に時空間特異的に出現する多様な細胞群の細胞間クロストーク(複雑系細胞クロストーク)を明らかにすることを目標とする。さらに、間質性細胞クロストークの変化が実質に与える影響をあきらかにすることにより、疾患の進行機序の全貌を解明する。 本年度は特に①免疫系である佐藤班の支援を行った。佐藤班ではCDA-HFDを用いて肝臓の病気の進行に伴って間質で起こる変化をシングルセル、RNA-seqを行ってとらえることに成功している。実際に佐藤班でFACS解析にてそのシングルセルから得られた細胞の変化のパターンの再現性をとっている。さらに臓器連関を狙ってDSSを用いて腸で炎症を起こした際の肝臓の病気の変化も追っており、同様に間質で起こる変化をシングルセル、RNA-seqを行ってとらえることに成功している。実際に佐藤班でFACS解析にてそのシングルセルから得られた細胞の変化のパターンの再現性をとっている。 その際のシングルセル解析、バイオインフォマティクス解析、動物作成支援を本総括班で担当した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
目標達成のために、本総括班では4つの解析センター(間質探索イメージングセンター、シングルセルセンター、細胞間クロストークを紐解くバイオインフォマティクスセンター、遺伝子改変動物(KO)実験センター)を設置している。本年度は佐藤班のシングルセル解析の実施とそのデータからバイオインフォマティクス解析の支援を行った。そこで得られた疾患関連遺伝子について、KOセンターで遺伝子改変マウスを作成した。以上のことより、初年度から総括班の4つの解析センターを活用して研究を行うことができている。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、各計画班で所持している疾患マウスモデルを総括班内のイメージングセンターでMRIを用いて、変化がある間質に関して検討する。場を特定後、総括班内のシングルセル解析センターで間質の細胞成分・網羅的遺伝子発現情報を取得し、総括班内のバイオインフォマティクスセンターで解析し、各計画班と情報を共有する。また、各計画班の標的疾患に重要な細胞が特定され、その細胞の制御因子が明らかになった場合は、KOマウス作成センターにて遺伝子改変マウスを作成し、それらのマテリアルを計画班と共有して疾患との関係性についてけんとうするとともに、上記の4つの班のサイクルを回すことにより解析を加速させる。
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Research Products
(13 results)