2020 Fiscal Year Annual Research Report
A planning study on the multilayered urban fabric in the Western Asia
Project Area | The Essence of Urban Civilization: An Interdisciplinary Study of the Origin and Transformation of Ancient West Asian Cities |
Project/Area Number |
18H05449
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松原 康介 筑波大学, システム情報系, 准教授 (00548084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 守 筑波大学, システム情報系, 教授 (00212043)
中野 茂夫 大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (00396607)
藤田 康仁 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (00436718)
田中 英資 福岡女学院大学, 人文学部, 教授 (00610073)
木村 周平 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10512246)
川本 智史 東京外国語大学, 世界言語社会教育センター, 講師 (10748669)
渡邊 祥子 東京大学, 東洋文化研究所, 准教授 (20720238)
武藤 亜子 独立行政法人国際協力機構(緒方貞子平和開発研究所), 研究所, 主任研究員 (20848907)
中島 直人 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30345079)
塩谷 哲史 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (30570197)
谷口 陽子 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (40392550)
廣井 悠 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (50456141)
柳沢 究 京都大学, 工学研究科, 准教授 (60368561)
山内 和也 帝京大学, 付置研究所, 教授 (70370997)
田中 暁子 公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所(研究部), 研究部, 主任研究員 (70559814)
杉本 悠子 早稲田大学, 文学学術院, 助手 (80822957) [Withdrawn]
守田 正志 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (90532820)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | シーラーズ / イスファハーン / アルジェ / ガルダイヤ / フェス / パリ / カミロ・ジッテ / マルセイユ |
Outline of Annual Research Achievements |
【申請時の研究目的と方法の概要】一連の考古学的・歴史学的研究の進捗を踏まえつつ、本研究では、現代的視点から都市文明の本質に光をあてる。西アジア地域には、数千年の歴史を誇る魅力的な都市が多く存在する。歴史都市は、形成と破壊を繰り返しながら今日に至った。稠密な都市空間に採光と通風をもたらす中庭や、住民のプライヴァシーを守る袋小路、キリスト教会とモスクの隣接・連携した空間は、地域に固有の生活文化の受け皿としても重要である。また、歴史の途上において破壊、廃棄され、今日では遺跡を残すのみとなった都市空間もまた、かつて多様な文化が共生し重層的に蓄積されてきたことを証言する文化遺産として意義を持つものである。 【本年度の研究実績】(繰り越し年度分を含む) 2020年度はコロナ対応のため予定していた海外調査を含め、実施できない事項があり、2021年、2022年度に繰り越して実施した。主な用途は人件費、学会発表経費等であるが、本経費から支出した大学院生の建築学会発表としては、リオ・デ・ジャネイロの都市形成史研究及びカミロ・ジッテの都市計画実作の解明により、建築史・意匠部門および都市計画部門のそれぞれにおいて、若手優秀発表賞を受賞した他、パリのプイヨン2地区の都市計画史、パリの都市デザイン史における政治の役割と、マルセイユの郊外地に見る多文化共生のあり方についての解明が主な成果であった。いずれも、西アジアの都市との比較調査の観点から実施されたものである。イランの都市空間の歴史的特徴の解明と、アルジェリアにおけるプイヨンの三地区の解明が主な成果である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2020年度はコロナ対応のために予定されていた海外調査がまったくできなかったため、繰り越し、2022年度までに着実に研究を遂行した。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる令和4年度は、とりまとめに向けて以下の推進方策をとっている。 1.『ダマスクス 都市の物語』『アレッポ 都市の物語』の翻訳作業で得られた都市空間の重層性に関わる知見を活かしての、これまでの研究の総括を行う。特に番匠谷堯二の都市計画実績についての総論的成果をまとめる。代表者個人の科研費基盤C(21K04389)との連携も踏まえて、領域全体の最終発表会での発表を行う。 2.最終発表会以後も、やり残した課題に取り組む。具体的には、領域全体として企画されている英文のシリーズ書籍において、各分野の分担者、協力者らによる領域横断的な知見集としてとりまとめる。 3.教育連携によって得られた、大学院生による修士論文等について、精査を行い、査読付きのジャーナル論文等として発表していく。
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Research Products
(16 results)