2020 Fiscal Year Annual Research Report
生涯学習に関する国家政策および地域主導計画の東アジア的視座からの検証
Project Area | Lifelong sciences: Reconceptualization of development and aging in the super aging society |
Project/Area Number |
20H05808
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石井山 竜平 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (30304702)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 孝典 筑波大学, 人間系, 准教授 (30453004)
李 正連 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (60447810)
西川 一弘 和歌山大学, 紀伊半島価値共創基幹, 准教授 (60516459)
小山 竜司 神奈川大学, 法学部, 教授 (40892906)
山口 香苗 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 助教 (80843896)
上野 景三 西九州大学, 子ども学部, 教授 (30193824)
松本 大 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (50550175)
|
Project Period (FY) |
2020-11-19 – 2025-03-31
|
Keywords | 共生社会 / 職員研修 / コロナ禍 / 生涯学習政策 / 社会教育 / 東アジア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、本領域における心理学・社会学・文化人類学からなる一連の計画研究から得られた知見を、各自治体の社会教育・生涯学習 の担当職員や教職員むけの講習・研修プログラムや、これからの生涯学習計画にパイロット的に実装化することにある。その準備の一環として、2020年度は、宮城県社会教育・公民館等職員研修会兼文部科学省事業「共に学び生きる共生社会コンファレンス」のⅠ「『共生社会をつくる』ということ―誰もが自己を肯定できる社会になるために私たちにできることとは―」(2020年11月26日)、およびⅡ「『共生社会をつくる』ということ―障がいと共に生きる命を受けとめられる地域にむけて、私たちにできることとは―」(2021年1月30日)の企画・実施を行った。 内容は、Ⅰは、長寿社会における生の困難として、①若年性の認知症問題と、②独居・孤立での終いの問題を取り上げ、これらの課題解決に向き合う市民的な取り組みの新展開(おれんじドア(仙台市)、ひなたぼっこ(岩沼市))に学ぶ内容、Ⅱは、障害を持った子どもたちをも受けとめきる地域づくりの新展開として、山形県川西町の吉島地区(きらりよしじまネットワーク)、および宮城県登米市のNPO法人奏海の杜」に学ぶ内容であった。概要は、文部科学省HP(令和2年度「共に学び、生きる共生社会コンファレンス」)で確認されたい。 加えて、①「生涯学習政策の検証」部会は、月一回の定例会議を設け、2021年度からの研究計画を検討してきた。②「東アジア生涯学習研究ネットワーク」部会は、当初は日本(松本)で開催される予定であった東アジア生涯学習研究交流フォーラムを、オンラインによる実施に切り替え、2021年2月27日に実施。中国、韓国、台湾からの参加を得て、成功裏に終了した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍の事態をうけ、当初の予定をオンラインに切り替えるという困難がありながらも、当初の予定にあった事業については遂行することができた。ただし、経費の執行については、当初予定していた東アジアの研究者・実践者の招聘旅費はこの年度においては執行されなかったことから、次年度以降に繰り越すこととした。
|
Strategy for Future Research Activity |
2年目となる2021年度は、社会実装にむけての条件整備に着手する。諸事業のオンライン化の経験のもと、2020年度には中止された東北大学社会教育主事講習を、コロナ禍に対応した新たな方式で再開させ、そのプログラム中に、他の計画研究で追求しつつある内容の搭載を開始する。 ①「生涯学習政策の検証」部会については、日本の生涯学習政策の初期における資料収集と主要関係者からのヒヤリングを重ね、2019年9月に開催したシンポジウム「生涯学習政策とは何だったのか」の続編にあたる公開研究会を開催する。②「東アジア生涯学習研究ネットワーク」については、2021年2月「フォーラム」のオンライン実施の経験を踏まえ、オンラインによる共同研究の方法を模索しつつ、研究を推進する。
|
Research Products
(2 results)