2020 Fiscal Year Annual Research Report
New Problem Formulation on Next Generation Informatics and Researches on thier Algorithms
Project Area | Creation and Organization of Innovative Algorithmic Foundations for Leading Social Innovations |
Project/Area Number |
20H05962
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
宇野 毅明 国立情報学研究所, 情報学プリンシプル研究系, 教授 (00302977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石畠 正和 日本電信電話株式会社NTTコミュニケーション科学基礎研究所, 協創情報研究部, 研究主任 (80726563)
久保山 哲二 学習院大学, 付置研究所, 教授 (80302660)
山本 章博 京都大学, 情報学研究科, 教授 (30230535)
瀧川 一学 国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, 研究員 (10374597)
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Project Period (FY) |
2020-11-19 – 2025-03-31
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Keywords | アルゴリズム / モデル / 最適化 / 分野横断 / 文理融合 / 社会課題 / 議論手法 / 情報数理 |
Outline of Annual Research Achievements |
議論の設計や、着目点の持ち方について知見を得るために、試行的な議論会を複数行った。内容は、裁判や手術で行う人体のイラスト化における倫理的、技術的な問題、レストランや病院などといった事業所でのスタッフの勤務表作成、スタッフスケジューリング問題、婚活におけるマッチング問題、などである。情報に関連の深い分野から、技術的に範囲が狭いが情報と関連が低い問題、社会的に大きな問題を題材に選び、情報学的な視点から議論を行う上で、どのような点が着目されるか、どのように議論が進んでいくか、どのような着目点が深まっていくか、どのような反駁が行われるか、といった点を明確化し、情報学的な視点から社会課題や産業の課題にどのような視点を持って議論していくかを整理した。 チーム外との連携についても進め、未来研究トークなどの複数の団体と交渉を行い、議論を行う際のお互いの目指すゴールや着目点について、共通するものと異なるものを確認し、お互いに利益ある議論の会を設計する方法について討議した。 オンラインでの効率的な議論の行い方の開発では、現在市販されている情報機器を複数組合わせる方法を模索した。活発な議論は、発言が同時におこなわれる、あるいは発言が終わらないうちに次の発言が始まる、ということがあり、これがおこると、リアルな環境と異なり、オンラインでは会話が非常にしにくくなるという観察から、これを解消する方法を考察した。回線を複数用意することでこれをある程度緩和する方法を開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画であった、議論の設計や、着目点の持ち方については、試行的に行ってきた複数の議論会から、いくつかの着目点や議論手法が得られ、以前よりも質の高い議論が行える環境が整っている。 チーム外との連携については、いくつかのワークショップグループと交渉を始め、協業しうるトビックや議論の方向性について、合意を得ることができている。 研究員の雇用については、情報系と人文社会系から複数の研究員の雇用ができた。両者ともに議論に参加、運営をするための準備を進めており、文理融合での情報科学の問題の定式化に向けた準備ができている。 オンラインでの効率的な議論に関しては、現在市販されている情報機器を複数組合わせることにより、複数の話者が存在しても話がしやすい環境を整える方法を試行錯誤しており、2021、あるいは2022年度中にはなんらかの仕組みを見いだす予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度整えた、議論の着目点や議論手法を用いて、実際に社会問題や情報科学の問題を議論しなおし、実際の課題を定式化していく。チーム外との連携では、主に社会、あるいはユーザの視点から、社会や産業の問題をひもといて、構造と課題を明らかにすることに注力し、チーム内の議論では、それら構造や課題を情報科学の概念に落とし込んで定式化するところに注力する。同時に、これらの議論から発生する、情報科学の観点から分析した、議論や問題抽出、モデル化における考え方、伝え方、理解の仕方などを方法論としてまとめることや、各種のイベントを行っていく。定式化された問題については他班と協力してアルゴリズムや計算論、情報数理的なアプローチによる解決を試みる。 オンラインでの効率的な議論に関しても、継続して開発を進めていく。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Max-Min dispersion on a Convex Polygon2021
Author(s)
Yasuaki Kobayashi, Shin-ichi Nakano, Kei Uchizawa, Takeaki Uno, Yutaro Yamaguchi, Katsuhisa Yamanaka
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Journal Title
Proceedings of the European Workshop on Computational Geometry (EuroCG) 37
Volume: 37
Pages: -
Peer Reviewed / Open Access
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