2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project Area | Founding a creative society via collaboration among humans and robots |
Project/Area Number |
21118006
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
今井 倫太 Keio University, 理工学部, 准教授 (60348828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小嶋 秀樹 宮城大学, 事業構想学部, 教授 (70358894)
野村 竜也 熊谷大学, 理工学部, 准教授 (30330343)
小野 哲雄 北海道大学, 情報科学研究科, 教授 (40343389)
大村 廉 , 理工学部, 助教 (10395163)
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Keywords | 人・ロボットインタラクション / 信頼関係 / マルチモーダルインタクション / ロボットの振る舞い |
Research Abstract |
本年度は,人とロボットの信頼関係を構築するための基礎的な要因について,フィールド実験および実験室実験の双方を行った.フィールド実験では,子供とロボットのインタラクションに関して自治体の療育施設で観察(合計18時間;合計54人回)し,コミュニケーション的な関わり行動について質的に分析を行った.質的分析結果を裏付ける量的な指標(視線交換や模倣行動の頻度)についても検討した.実験室実験では,人間の腕の動作をロボットが予測し.人間が手に取ろうとしている物体ヘロボットの視線を向ける事ができるロボットを開発した.ロボットが物体へ視線を向ける動作は,人間の腕の動きと同時に実行される(同時性行動).実験では.ロボットが同時性行動を示した場合と示さない場合を用意し,人が腕に持っている物体に対して「それを見せてねと」ロボットが発話したときの人の行動を観察した.観察の結果,ロボットが同時性行動を示す場合には人間がロボットに物体を見せやすくなる事が明らかになった.一方,同時性行動を示さない場合には,ロボットめ依頼を無視する事が分かった.以上の結果からロボットの同時性行動はロボットの知覚を人間に意識させる効果がある事が分かり.インタラクションの成立の上で同時性行動が必要不可欠な物の一つである事が明らかになった.フィールド実験の結果および実験室実験の結果より,信頼性構築における視線動作の重要性が明らかになった.次年度以降は,信頼関係における量的な指標の一つとして視線を中心に分析する事で,信頼関係を形成する振る舞いの研究を行う予定である.またフィールド実験において健常児とのインタラクション観察も行う事でより一般性の高い指標を抽出する予定である.
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Research Products
(24 results)